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”まちに出た、建築家たち。”ーNPO法人家づくりの会

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地下室に大人の隠れ家を -- バス通りの家 --

住宅の地下室は、ある一定の条件を満たせば、面積不算入になります。今回の場合、敷地面積約30坪に対して容積率(*)100%であり、お施主様の希望面積を考えると、面積不算入の地下室をつくって、地上階にゆとりを持たせるべきだと考えました。もちろん、お施主様ご希望の「地下のワインセラー」の実現のためでもあります。
地下室をつくるということは、多くの建設コストと工期を要することになります。幸い工期に余裕はありましたが、コストを極力抑えるための検討にはかなりの時間を費やしました。

ワイン収集が趣味となっているご主人にとって、ワインセラーはたっての希望です。冷蔵庫タイプのものを置くのではなく、気温が安定し湿度の高い地下に小部屋が欲しいとのことで、その思い入れはかなりのものです。
地下にワインセラーとご主人様の書斎を配することは、自然に決まっていきました。
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書斎は玄関脇の階段で地下に潜っていきます。
他の部屋の前を通らないようにしたのは、ご主人の帰宅が夜遅くで、さらに仕事の続きをしたいときに小さなお子様たちが起きてこないようにという配慮からです。
3mの長机を造り付けたのは、仕事上の様々な資料を平置きできるようにという考えからです。
残業の気分転換に書斎脇のセラーからワインを取り出してくれば、書斎の長机はあっという間にバーカウンターに早変わりです。「夜遅くに同僚を誘って書斎でワインを開ける」そんな使い方もできます。玄関脇から入る地下の書斎は「大人の隠れ家」として、ご主人大満足の空間となりました。
(つづく)

写真(上)は玄関から地下の書斎を見下ろしたところ。長机の向こうにワインセラーがある。
写真(下)は書斎の長机から玄関に通ずる箱階段を見たところ。
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白崎泰弘/シーズ・アーキスタディオ   (NPO法人家づくりの会所属)
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by npo-iezukurinokai | 2012-12-04 16:58 | 白崎 泰弘 | Comments(0)
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