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”まちに出た、建築家たち。”ーNPO法人家づくりの会

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”トロ”ティッシュリング

つい先日、以前全面リノベーションをおこないました建物について取材
依頼があり、取材に立ち会うことになりました。

取材終了後に美味しい珈琲を淹れていただき、しばらく昔話に花を咲か
せていたのですが、そのテーブルの傍らに無造作に置かれていたティ
ッシュを何気なく拝借すると、金属製の円形リングが目にとまりました。
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ティッシュをとる行為はいつもと何も変わらない自然な動作であり、あま
りにもさり気なく置かれたリングには、うっかり気付かずにやり過ごして
いたかもしれません。

衛生的には使用場所は限られるかもしれませんが、この究極なまでに
シンプルな造形には、まとめられたティッシュを押さえる重しの役割と一
枚を排出して次のティッシュをうまい具合に残す機能という役割が見事
にまとまられています。 素晴らしいデザインではありませんか。

これはMoMAショップに行ったときに事務所用にでも買おうと思いました。
(アマゾンや楽天で扱うようになっていました)


そして今日の出来事です。なぜか事務所に「MoMA」のロゴ入りのダン
ボールが届きました。
「あれっ何か購入したっけか?パートナーのものかも?」

しかし、宛先は当方宛で、送付人は先日取材したお施主さんではありま
せんか。早速開封したところ、中身はなんと銀色の輪っかでした。
大変嬉しいサプライズに感謝です!

早速開封し、打ち合わせテーブルに設置してみました。
d0021969_21502190.jpg


一般的なボックスタイプの場合は、枚数が少なくなってくると自重と箱の
口の摩擦抵抗とのバランスが崩れ、手際よく瞬間的に引っ張り出さない
と箱ごと宙を舞ってしまうという経験があるかと思いますが、こちらは最後
の方まで大丈夫です。

造形的には極めて単純ですが、その形状とは裏腹に、この発想はそうでき
るものではありません。 ものを生みだす際の考え方のヒントを教えられます。

たかがティッシュですが、実はこんなに美しいものを箱に入れてしまうのは
なんとももったいなくも感じませんか。


(杉浦 充/充総合計画)
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by npo-iezukurinokai | 2012-12-19 22:36 | 杉浦 充 | Comments(0)
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