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”まちに出た、建築家たち。”ーNPO法人家づくりの会

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山口・島根の旅 Ⅰ 瑠璃光寺五重塔 ☆☆

ここ十年、秋になると日本各地で開かれる「木の建築賞」の審査会に出かける。
今年は山口県宇部市にある村野藤吾が設計した建物「ヒストリア宇部」で開かれた。
その審査会のことはいずれ書くとして、
審査会の翌日に周辺地域の木造建築の見学会が開かれるが、いつも有意義で楽しい。
今年はバス貸し切りで、歴史的建造物と町並みを周る「山口・萩めぐりツアー」

まずは山口市にある瑠璃光寺(るりこうじ)五重塔。
国宝で室町時代の創建、日本三名塔の一つに数えられる傑作。
この塔をいつか見たいと思っていた。
というのは、周りの何人かに「あれはいいよ、エ~ッ 泉さん見てないの?、」と言われたこともあったし、、
それに、何年か前「見残しの塔-周防国五重塔縁起」という話題になった小説があった。
書いたのは久木綾子さんという方で、この瑠璃光寺の美しさに心を奪われ、
70歳の頃、この小説を書くために宮大工に弟子入りし、パソコンを習い、
書き上げたのがなんと89歳の時だった、とかいう本。
だから瑠璃光寺五重塔の写真を見て、とかではなく、
人をこれだけ虜にする建物ってどんなものだろう、ということからだった。

山口・島根の旅 Ⅰ 瑠璃光寺五重塔 ☆☆_d0021969_2072662.jpg


で僕の感想だが、屋根の曲線は深く周辺の山々にとけ込んで確かに見事!な造形だとは思ったが、
僕の好みではないなー、と思った。
あまりにも日本の塔らしい良くできた塔、そうだからこそ日本の三名塔の一つに数えられるのだろう。

塔で言えばやはり薬師寺東塔、がいい。
三重塔だけど全体にリズムがある。
by npo-iezukurinokai | 2014-11-18 20:10 | 泉幸甫建築研究所 | Comments(0)
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