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”まちに出た、建築家たち。”ーNPO法人家づくりの会

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新春の聴き始めのレコード

明けましておめでとうございます。
        本年も家づくりの会を宜しくお願い致します。

2015年最初の担当の十文字です。
例年同様年末は早めに大掃除を済ませ、なんとなく浮き浮きと酒の肴を求めて買い出しに。そのつまみで大晦日は早めに晩酌をはじめ、締めは蕎麦と決まっています。
ちょっと酔ったところでフルトヴェングラー指揮の第九シンフォニーを、何時ものCDでなくモノラルレコードの方で堪能しました。

元旦は、御屠蘇をいただき関東風の雑煮で腹を整え、新春の聴き始めのレコードをセレクトしました。
モーツァルトのセレナード第10番『グランド・パルティータ』 変ロ長調 K361
別名、13管楽器のためのセレナード 
ウィーン管楽合奏団(ウィーン・フィルハーモニーのメンバーによる)
新春の聴き始めのレコード_d0021969_12284332.jpg
この曲は7楽章からなる、史上稀に見る雄大なスケールの他に並ぶもののない管楽器の頂点となる最高の作品と言えます。
普通この曲は、(13管楽器のための)と呼ばれ、オーボエ2、クラリネット2、バセット・ホルン2、ファゴット2、ホルン4で、コントラ・ファゴットの代わりに、コントラバスが使われています。
全体にわたってオーボエとクラリネットが中心で、他の管楽器との組み合わせによって、多彩な音色と美しい響きが曲のいたるところに見られる音楽の陰影の深さと言い、やはりモーツァルトにしか書けない傑作です。
映画アマデウスの中で、サリエリがこの曲の3楽章のオーボエ、クラリネット、そしてバセット・ホルンによって引き継がれてうたわれる旋律の美しさを聴いて、愕然としつつ嫉妬心にかられるところは、音楽を担当したネビル・マリナーの選曲の素晴らしさです。

高名なモーツァルトの研究者アンシュタインは、この楽章について「それは、恋する若者の高鳴る胸から、あこがれとなげきと愛とが息吹きのように喘ぎ出る、あの星空の下のロミオの情景である」と語ります。

機会が有れば是非とも聴いてみてください。

十文字 豊/アルコーブ・U

by npo-iezukurinokai | 2015-01-05 12:29 | アルコーブ・U | Comments(0)
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