本日の窓口当番の丸石です。
福井県は小浜市に行ってきました。
ここ小浜市は、「御食国(みけつくに)」、「海のある奈良」
「日本遺産の町」ですとか、別称が色々あるようです。
「御食国(みけつくに)」とは、平安時代よりも昔から朝廷に
海産物を貢いでいた国。とのこと。歴史が古いのですね。
京都には、この小浜からの鯖やらグジやらの海産物が
鯖街道とよばれる、諸道を通って、届けられたそうです。
京の都の勝手口。という感じでしょうか。
昔から京都と繋がっていたため、文化も文物も建物も
「うちは、京ゆずりなんですよ~。」というアピールが、
ちょいちょい、まち案内に にじみ出てきます。
それなら「海のある京都」でいいじゃないか。と思うのですが
建物に関しては、室町、鎌倉時代のものが残っているので、
そこは、京都さんより上なんです。奈良なんです。という
またまた アピールがあったりするのです。
ぶらりと、町を歩いてみると、重要伝統的建造物保存地区に
指定されている場所もあったりして、三間間口で、奥行きがある
おぉ、京都っぽい。という住まいも多く見受けられます。
「重伝建に指定されちゃって、改修が不自由で。」というお話も。
「あ!豆腐が浮いてる!!」
まちの中には、こんなお宅も。唐突でびっくりしました。
ぶらぶら歩いていて、カメラで収めよう。と思った建物は、
窓の配置が自分的にいいなぁ。と感じたものが多かったです。
そんな中で、この窓はいいなぁ。と思った住まいが、
若狭瑪瑙(めのう)という鉱物を売られているお店でした。
100歳近い、おばあちゃんが店番をされていて、100歳の
おばあちゃんが、自身のおじいちゃんの話をしてくれました。
きっと、あのお話は江戸時代だったはずです。。。
江戸時代の話を、直に聞いている自分が不思議な感じでした。
「お話しされている言葉が、京都弁ですね。」とお話しすると
とても、うれしそうにされていました。
小浜の市内を見歩き、さぁ「海のある奈良」といわれる
オバマ自慢の寺社仏閣を見に行こう!としたところで、
カメラの電池がなくなり、オフに。。(ガーン!!)
これは、カメラに頼らず、目に焼き付けろ。ということなのか。
室町・鎌倉時代といわれるお寺を、その後4軒 ハシゴし、
国宝、明通寺で締め、一日で16キロ。歩く結果となりました。
一枚ありました。電源オフ後、しばらくして、
「頼む!カメラよ!生き返ってくれ!!」と念じて、カメラの
シャッターを押したら、最期の命を絞るようにして
撮ってくれた一枚です。室町中期の羽賀寺本堂です。
丸石隆行/tech to hook丸石隆行一級建築士事務所