本日の窓口当番の丸石です。
紀州材の産地見学会ということで、和歌山県に行ってきました。
その昔、荒俣宏さんが書かれた陰陽道の本で、
その地名が出てきた 龍神村という、なにか、いかにも
神がかった感じがする すごい名前の 山深い場所です。
私達 見学者のために、杉の木を切り倒すところから 見せて
いただきました。チェーンソーの音が、山に響きます。
龍神村森林組合のみなさん。現代のキコリさんですね。
着ている服。つけている手袋。ヘルメット、チェーンソー・・・
気になります。とっても! 自分が学生時代に 地下足袋
着けて、腰袋をまとい、ヘルメットをかぶるような
アルバイトをしていたからか、なぜか、とっても親近感がわく
のです。現場に合わせた最適であろう、いで立ち。萌えます。
手前と、奥の方はスウェーデンのチェーンソーメーカーの
ヘルメットを。真ん中の方は、森林組合のヘルメットを。。
手前の方は、口にすぐ届く位置に、ヘルメットから合図用
なのか、ホイッスル(笛)をぶら下げておられます。
腰袋は作業の邪魔にならないようにお尻にまわし、
お尻と腰袋の間に手斧を差し込み、刃は右手側です。
みなさん同じなので、なにか、意味があるはずです。
地下足袋は、直に地面を感じられます。
靴と違って、脱げたり、草が入ってきたりしません。
上の方の 地下足袋は、どうやら ちょっと地下足袋の底が
厚底仕様のようです。急峻な山肌に関係しているのでしょうか。
伐採チームのリーダーの方。馬鹿棒をお持ちになっています。
山からおろしてきた木を、どこで切断して、どのような
商品にされるのかをパッと見て、判断されていきます。
3m、4m、5m、6m。と馬鹿棒を使って 寸法を採ります。
死に節がどこに入っていて、このあたりまでは いかんだろう・・
という言葉通り。切り落とす前の予言がピタリ。すごい。萌え。
伐採された、木々は、ここ龍神村木材共販所の皆さんの前で
こうして市にかけられるようです。
加工総括課長さんにいろいろと教えていただきました。
和歌山、紀州、紀ノ国。そうか、木の国なのですね。
県の面積のほぼ8割が森林が占めるそうで、まさに木の国。
和歌山県産の、杉、ヒノキを使いたいです。と指定できる
身になれるよう、精進しないといけません。
そして、木々は あの萌える人たちの手にかかって、
商品になっているのだ。と、思いを馳せないといけません。
丸石隆行/tech to hook丸石隆行一級建築士事務