ブログトップ

”まちに出た、建築家たち。”ーNPO法人家づくりの会

iezukuri1.exblog.jp

簀戸を教わる @日本橋室町1丁目

d0021969_11332968.jpg
d0021969_11335181.jpg
日本橋室町1丁目の2階、日本橋三越を眺めながら簀戸(すだれの建具)の勉強をする。15歳で弟子入りして修行した新潟の社長さんから直々に枠材に使う杉の特徴、秋田杉、新潟上物杉、新潟杉の立米単価から乾燥方法、雪に晒すことでいい色合いになること、建物のしつらえに合わせることが肝心と作り手の側からの貴重な経験を伝授頂きました。コテコテの職人さん、自分の仕事を愛しているのが伝わり惚れ込んでしまいました。すだれの材料は上物から萩、御形(ごぎょう)、竹ひご、葭(よし)とあり、室内から外がクッキリ見えるのが萩と竹ひご。秋の七草、萩は栃木県渡良瀬川のもので生産しているのは1軒のみとのこと、非常に貴重な素材です。すだれを編むのも新潟では残る1軒と絶滅寸前。ブラタモリで「新潟は砂のまち」とあったように防砂の目的ですだれを編む職人さんがいっぱいいたのだそうです。編んでいる綿糸は大切に使えば100年持つのだそうです。建具の幅に合わせてピッチを調整して均等になるように編む、そしてすだれ材の間隔は編み込む方法でピッチリさせたり隙間をあける技まであるのだそうです。鎌倉の雪の下ではじまった家の窓は新潟の職人さんに託して簀戸を仕込むことにした。今時、季節ごとに障子と簀戸を取り替えるのは非現実的で考えたのが障子の敷居と鴨居を同時に利用する工夫。左右に戸袋を設けて昼間は簀戸、夜は障子。無粋なカーテンやブラインドを使わず、季節を問わず障子と簀戸を毎日楽しめる家が夏に完成します。頂いたサンプルにラベルを貼って大切に保管し、建て主さんに「いいでしょう」とそそのかすのである!




[PR]
by npo-iezukurinokai | 2017-03-21 11:37 | 森 博 | Comments(0)
<< 「直して住む。」住宅展@世田谷美術館 ”建築の居場所” >>