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”まちに出た、建築家たち。”ーNPO法人家づくりの会

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カテゴリ:森 博( 67 )

新潟県から簀戸(すど)がやってきた。

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早朝に新潟を出発してお昼に鎌倉・御谷の家に到着。高橋建具製作所の親方と五十嵐さんが注文していた簀戸をバンに積んでやってきました。敷居、鴨居の寸法通りにつくってくれたので、簀戸の吊り込みはあっという間に取り付け完了。框は新潟杉を使い、室内から外がクッキリ見える竹ひごを選んだ。相談しながら和風にならないよう框をできるだけ細く、組子はできるだけ大きくした。竹ひごを編む糸は茶色を選び、組子の巾に合わせて編み職人さんが均等に編んだ特注だ。出来上がりは部屋からスダレ越しに御谷の森がくっきりと映し出されるが、外からは室内の様子がまったくと言っていいほどのぞくことが出来ない。日本の職人さんはすばらしいです!
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by npo-iezukurinokai | 2017-10-07 14:31 | 森 博

現場の男たちがイカしている。

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窓から富士山が見える葉山の家、現場の男たちはイカしているね。初めてお願いする左官屋さんの親方はすごい、下塗り、中塗りの仕事ぶりから腕のよさがビンビン伝わってくる。天井の漆喰塗りがはじまるや現場の空気がピ〜んとはりつめ緊張する。外ではとび職が古材の佐島石を力技でコバ立てにして敷き並べる。現場にデブはいない、引き締まったボディーに足袋とニッカポッカがよく似合う。格好いいなあぁ!

森ヒロシ建築設計所 / 森 博





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by npo-iezukurinokai | 2017-08-27 07:16 | 森 博 | Comments(0)

手摺りを炙ってなめらかに曲げる。

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出来ない、無理無理、ダメダメと言われたスチールの手摺りが見事なめらかに曲げられ取り付きました、うれしい!お馴染みの鍛冶屋さんが投げ出しそうなところをおだててヨイショしてつくってもらいました。なめらかな形状を伝えるために同じ太さのビニールホースを曲げながら「こうしたいんだよ」って実演して説明する。炙って、曲げて、ねじる、これがもうのすごく難しいらしい。ねじるとクニャッと折れ曲がったりしてなめらかにならないだそうだ。はい、たいへんよく出来ました、ありがとう。

森ヒロシ建築設計所

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by npo-iezukurinokai | 2017-07-19 13:45 | 森 博

船窓のあるロフトは楽しい。

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なにが見えるかな!たま〜に船に付ける重厚な船窓を付けることがある。この窓は住宅用じゃないから取付にはコツが必要。アルミサッシのように外側ではなく室内側から付けるからやっかいなのだ。外側に板金で丸く水切りを回して雨が垂れるようにオチンチンのような突起を付けるのがミソ。子どもが覗きやすい高さに付けてあげる。この大きさなら落っこちる心配はご無用ですね。

森 博/森ヒロシ建築設計所

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by npo-iezukurinokai | 2017-05-16 08:17 | 森 博 | Comments(0)

簀戸を教わる @日本橋室町1丁目

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日本橋室町1丁目の2階、日本橋三越を眺めながら簀戸(すだれの建具)の勉強をする。15歳で弟子入りして修行した新潟の社長さんから直々に枠材に使う杉の特徴、秋田杉、新潟上物杉、新潟杉の立米単価から乾燥方法、雪に晒すことでいい色合いになること、建物のしつらえに合わせることが肝心と作り手の側からの貴重な経験を伝授頂きました。コテコテの職人さん、自分の仕事を愛しているのが伝わり惚れ込んでしまいました。すだれの材料は上物から萩、御形(ごぎょう)、竹ひご、葭(よし)とあり、室内から外がクッキリ見えるのが萩と竹ひご。秋の七草、萩は栃木県渡良瀬川のもので生産しているのは1軒のみとのこと、非常に貴重な素材です。すだれを編むのも新潟では残る1軒と絶滅寸前。ブラタモリで「新潟は砂のまち」とあったように防砂の目的ですだれを編む職人さんがいっぱいいたのだそうです。編んでいる綿糸は大切に使えば100年持つのだそうです。建具の幅に合わせてピッチを調整して均等になるように編む、そしてすだれ材の間隔は編み込む方法でピッチリさせたり隙間をあける技まであるのだそうです。鎌倉の雪の下ではじまった家の窓は新潟の職人さんに託して簀戸を仕込むことにした。今時、季節ごとに障子と簀戸を取り替えるのは非現実的で考えたのが障子の敷居と鴨居を同時に利用する工夫。左右に戸袋を設けて昼間は簀戸、夜は障子。無粋なカーテンやブラインドを使わず、季節を問わず障子と簀戸を毎日楽しめる家が夏に完成します。頂いたサンプルにラベルを貼って大切に保管し、建て主さんに「いいでしょう」とそそのかすのである!




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by npo-iezukurinokai | 2017-03-21 11:37 | 森 博 | Comments(0)

八幡さまの「とこしずめのまつり」

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快晴の鎌倉。鶴ヶ岡八幡宮のすぐ西側の土地、大切に守られた自然環境の御谷(おやつ)の森で地鎮祭「とこしずめのまつり」を執り行いました。霜が降りる寒さでインフルエンザの病み上がりのカラダが痺れて凍えました。祭壇のお供えは八幡さまの宮司さんが麻縄をつかった丁寧な飾り付けが立派です。鯛が跳ねるように麻縄で反らした姿がいいでしょう!ボクはお初の倉敷のい草を数本束ねてヨリを掛けて縄にして編んだカゴに御神酒を入れて颯爽と現れると、予想通りみなさんに大好評。い草が緑色から土色に進化するのも楽しみです。仕事柄、二礼二拍手一礼、デッカい声で「エイ、エイ、エイ」の鍬入れなんてお手のもの。日本の文化は粋だね!

森ヒロシ建築設計所 森 博






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by npo-iezukurinokai | 2017-01-19 14:00 | 森 博 | Comments(0)

引き手が光る引き戸をつくる。

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引き戸の引き手が光る工夫なのです。33mm厚ある引き戸の引き手を貫通するようにトリマーで12mm巾に彫り込む。この中にスリ柄のポリカーボネート5mmを落とし込みで差し入れる。これで部屋の電気をつけると廊下側の引き戸の引き手がすう〜っと縦に12mm×1000mmのスリット状に光るのです。さり気なくシンプルですごく格好いいのですよ。
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引き手が光る引き戸の出来上がりがこれです。ほ〜ら、ス〜っと光っているでしょ。この引き手は寝室、子供室、洗面室、トイレの引き戸に仕込みました。ドアの上に明かり窓を付けるなんて無粋、これならさり気なくて、さあデザインしましたよ、じゃないのが気に入っています。どうです、いいでしょ!

森 博/森ヒロシ建築設計所NPO法人家づくりの会所属)
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by npo-iezukurinokai | 2016-12-11 10:20 | 森 博

やっぱり堀商店はすごい!

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新橋にある鍵の老舗、堀商店の営業さんがやって来た。普段仕事モードの時に人が来るとつい冷たい応対をしてしまいますが今日は違う。スタッフも説明に加わって「バックセット51に付けるときの補助錠は1211D-51でいいんですよね、シリンダーの回転方向をそろえたいときはどの型番」っと質問攻め。いや〜ぁ、マニアックで楽しかったぁ。拙宅のトイレのレバーハンドルは吉村順三さんの別荘に付いていたものと同じヨット用の小さなレバーハンドル。1965年のカタログにNo.881-Lとして掲載されていたものが復刻、MCSという新しい型番が与えられた。レバーが小さなMCSに使う堀込空錠はバネの力が弱い1210L-38を選ぶ。うん、うちのヨット用にもそれが付いている。そして新製品として2種類の鍵が発売。一番下が標準の鍵、上から通称「トローチ型」、握る部分を大きくして掴みやすく改良した「旗型」。トローチ型の標準が真鍮の金色、特注でブラッククローム、ホワイトブロンズが注文出来る。トローチ型は標準に+300円とすごく良心的なお値段、さっそく拙宅用にトローチ型と旗型を注文。今度打合せに来られたらお見せしますね。ホワイトブロンズと黒いフェロネリのクラシックなつまみも品がある、やっぱり堀商店はすごい!

おまけ、鍵穴にCRCを噴射していませんか?
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鍵の抜き差しが渋くなってきたら潤滑剤のCRCを吹きかけていませんか、ぜったいにやってはいけませんからね。初めのうちは調子いいんですけど時間と共に細かな砂や埃と潤滑剤のオイルが練り合わさってもっと動きが悪くなります。そんなときは新橋の堀商店で売られているとっても細かい鱗片(りんぺん)状の粉末黒鉛をシュッとひと吹き。その名も「チービー chee bee」って不思議なネーミング、弊社製品名と書かれているからますます怪しい。鍵には「チービー」、ちゃんと覚えておいて下さいよ!

堀商店 http://www.hori-locks.co.jp/company.html

追伸
掘商店の方がボクのブログを見て下さり、会社中の人にどうして「チービー」って名前になったのか聞いて下さったそうですがだれも知らなかったそうです。

森 博/森ヒロシ建築設計所NPO法人家づくりの会所属)
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by npo-iezukurinokai | 2016-09-20 08:05 | 森 博 | Comments(0)

手づくりの家で暮らす気持ちよさを感じる。

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鎌倉市佐助の家の内装仕上がはじまりました。紙を貼るところは石膏ボードのビスとジョイントをパテでしごいて下地作り。左官仕上げの部分は調湿作用が大きい白州を練り込んだシラス壁仕上げ。土壁のようにザラッとした表情がいいですね。化粧柱と壁、天井の見切りはいろいろ悩んで考えた見切り方がうまくいきました、見切とルーバーの感じがバッチリです。玄関は防犯ガラス戸の引き戸、4畳ほどの玄関土間にペレットストーブを置くため冬の冷気を防ぐために格子の引き戸をもう1枚付けて2重建具。光と風、暖かい空気が流れる木の家、手づくりの家で暮らす気持ちよさが感じられます。

森 博/森ヒロシ建築設計所NPO法人家づくりの会所属)
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by npo-iezukurinokai | 2016-06-22 16:04 | 森 博 | Comments(0)

耐震をもう一度考える。

17世紀に防衛マニアだったという加藤清正公がつくった鉄壁な熊本城と9万年前の阿蘇噴火で堆積した火砕流から湧き出る水の上のまち熊本をブラタモリで楽しんだばかりだったので、今回の地震で熊本城の櫓が壊れたり、被災した人たちのことを思うと悲しくなります。ひのくにみずのくに熊本の復興を願うばかりです。
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これ、設計中の家で付けようと考えている木造住宅用の振動を和らげる金物。レーシングカーのサスペンションで知られるビルシュタインが作ったもの。1階天井の梁と柱に付けるもので30坪のだいたい12箇所、費用は構造計算を含んで50万円ほど。大工さんが取り付けることができる金物です。今回の地震のように一度目で損傷を受けた木造住宅に追い打ちをかけるように繰り返しくる本震や余震にとても効果があるように思います。地盤の固さと相談しながら付けるかどうか考えます。

森 博/森ヒロシ建築設計所NPO法人家づくりの会所属)
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by npo-iezukurinokai | 2016-04-17 11:52 | 森 博 | Comments(0)