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”まちに出た、建築家たち。”ーNPO法人家づくりの会

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カテゴリ:安井 正( 33 )

宙に浮いた階段手摺

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階段のデザインは建築家にとって力のいれたくなるところのひとつです。
単に登り降りして階をつなぐという機能以上に、視界がどう変化していくのか、段を踏んだ時の感触、手すりの握り具合、空間に置かれたオブジェとしての存在感や美しさをどう演出するのか?考え出したらきりがないくらいデザイン的なテーマが凝縮したものとして階段はあります。
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この家の階段の手すりは一本の古材をできるだけシンプルにみせる、というテーマを自ら設定してデザインしました。一本の鉄の棒を上からおろしてきて、そこに一本の細めの古材の丸太を固定しました。
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空間の中に軽やかに置かれた階段はシースルーな構造を持って解放感と存在感を高めています。

安井正/craftscienceNPO法人家づくりの会所属)
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by npo-iezukurinokai | 2016-08-09 22:48 | 安井 正 | Comments(0)

傘のような屋根

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正方形の平面形の部屋にどんな屋根を掛けようか、と考えたとき、いろいろな形の屋根が考えられます。
この模型写真では二方向の片流れ屋根がかかっているのがお分かりでしょうか。この場合、対角線上に折れ線ができて、斜めにのぼっていく感じになり、その下の空間は強い方向性を持ちます。
この家は二つの正方形の平面形をもつ建物が寄り添いあっています。しかも少しずれながら並んでいます。

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これは傘亭、時雨亭というふたつのお茶室です。京都の高台寺にあります。この二つのお茶室は渡り廊下でつながっていて、それぞれが非常に個性的な空間をもっています。手前の時雨亭は、跳ね上げ式の建具で開放的な空間で、外へ外へと意識が広がっていくようです。一方の時雨亭は唐傘をパッと広げたような構造をしていて求心的な、内面へ意識が向かうような空間になっています。

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この家の設計途中に、せっかく二つの建物が寄り添いあっているような建物なのだから、まったく性格の違う対照的な空間にしたほうが楽しいのではないか、と思うようになり二階建てのほうの屋根を傘亭のような放射状に垂木が広がっているような、構造にすることに変更しました。

施工は大変です。一本一本角度が違ってきますから、現場に材料を持ち込む前に、工場で仮組みをしながら接合部の加工を進めました。岐阜県中津川市加子母の中島工務店のプレカット工場の一画をつかって手刻みと仮組みを行っていただきました。こういう難しい仕事にも、一生懸命付き合ってくださる工務店はありがたいものです。

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出来上がった空間はとても力強く、二階に登る前からちらりと見える骨組みが期待感を高めてくれると思いませんか?

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日本の丸太を削った梁がのうえに一本の束が立ち、屋根の中央を支えています。
ここは子供部屋、この屋根を支える木々のようにのびのびと育っていってほしいと願うような気持ちです。
安井正/craftscienceNPO法人家づくりの会所属)
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by npo-iezukurinokai | 2014-09-28 01:46 | クラフトサイエンス | Comments(0)

視線の先にある窓

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この写真は、玄関からLDKに入るところですが、ここに立ったときに自然と視線が向かう先に窓を設けています。やや上向きの視線なので、この窓からは、空が見え、流れる雲も見えます。
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違う角度からみたときも、同じようにやや上向きの視線の先に窓があります。
こちらから見ると縦長ですね。先ほどは横長。どちらもFIX窓で、アルミサッシなどを使わずに、木製の枠にガラスをはめ込んでいます。耐久性には十分に配慮した細部の設計になっています。
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この窓から差し込む光、空の色、雲の表情。どれも変化に富んでいて、その時々、瞬間瞬間に違った質の空間になります。自然を写しこむ窓にしたいと思い、こんな窓のデザインにしています。
もちろん、日常的にいつもここを通るたびにこの窓を意識してみるわけではないと思いますが、
自然の「うつろい」や「ゆらぎ」が感じられる仕掛けとして、この窓をデザインしています。
安井正/craftscienceNPO法人家づくりの会所属)
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by npo-iezukurinokai | 2014-09-27 00:30 | クラフトサイエンス | Comments(0)

京都 イノダコーヒーのモーニング

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今日は休日。
ひょんなことから、今朝は外で朝ごはんを食べようということになって、
家族でイノダコーヒーの本店に行ってきました。
イノダコーヒーは創業1940年。戦前から70年以上、京都の人々に愛され続けてきた老舗の喫茶店。
かつて、京都の三条堺町界隈の旦那衆が、朝仕事始めに一杯、午後の一服に一杯とコーヒーを飲みに通ってきていたという人気店。
この本店で、朝に来たのは初めて。
奥の離れのような建物にきたときに、ワーっと感激。
少し床レベルが下げられたフロアに低い椅子とテーブル。そこに縦長の窓が天井までのび、R状の壁に赤いカーテンとともに並んでいる。窓から見えるガーデンは木漏れ日が、いかにも心地よく見えます。
かつて家づくりの会で住宅雑誌に連載していた「良質空間探訪」を思い出しました。
その連載がまだあったなら、ぜひこの空間の心地よさについてあれこれ文章を書いてみたい衝動に駆られました。
とはいえ、こんなところで朝食が食べられるのは最高の気分です。
皆さんもぜひ、京都に来たときにはイノダコーヒー本店でモーニングを注文されるのをお勧めします。

安井正/craftscienceNPO法人家づくりの会所属)
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by npo-iezukurinokai | 2014-09-24 00:47 | クラフトサイエンス | Comments(0)

昔懐かしい、学校教室ストーブ、ポット式ストーブ

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八ヶ岳のふもと、富士見高原に建つこの家は、
標高1000メートルを超える寒冷地に建っています。
寒い土地ゆえ、暖房システムをどうするか、
決定するまでいろいろと悩みました。

もっとも寒い時期には-10℃を下回ることもしばしばある土地です。
私自身は寒冷地に住んだこともなく、
八ヶ岳のふもと北杜市で、薪ストーブのあるセカンドハウスの設計実績はあるものの、
標高1000メートルもの土地で自身をもってお勧めできる暖房としては
薪ストーブくらいしか思いつきませんでした。
しかし、建て主さんは薪ストーブには余り乗り気ではありませんでした。
薪の調達ができるか心配、火や薪の世話などに手間をかけるのを楽しむタイプではない
とおっしゃるのです。
ボタン一つで確実に、すばやく温まるのが良いというのです。

そこでどうしたか・・・続きはこちら

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安井正/craftscienceNPO法人家づくりの会所属)
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by npo-iezukurinokai | 2014-01-14 23:57 | クラフトサイエンス | Comments(0)

建築家、3日間だけのカフェマスターになる

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今週の担当、クラフトサイエンスの安井正です。

今年の2月、私は3日間だけカフェのマスターをしました。

クラフトサイエンスの京都オフィスに併設しているセレクトショッ

プ&ギャラリー「ルーツ・ルーツ」のイベントでご近所のカフェス

ペースをお借りしまして、友人の写真家・和田高広さんの写真展を

開きました。このとき、せっかくだから、いらしたお客さんにお茶

やケーキをだそうかという話しになり、それならきちんとお代を頂

戴しておいしいものを出しましょうと、場所ももともとカフェなん

だし・・。と気楽な気持ちでスタートしたのでした。

我が家ではほぼ毎朝、コーヒーを豆から挽いて飲んでいるのですが

、それなりにこだわりを持って、入れ方や豆の購入などを追求して

きた手前、これならお客さんに出しても恥ずかしくないよね、と自

負していました。

とはいえ、初めての場所で、ご注文をいただいてから入れるとなる

と、はじめはかなりドギマギ!。お客さんをお待たせしてしまいま

した。

ところで、カウンターをはさんでお客さんと話をしたわけですが、

これがなかなか新鮮な体験でした。普段、挨拶程度しか交わさない

ようなご近所の方なども、こうして向き合うと、意外なほど話が弾

んだのには驚きました。場所の力や、店の人とお客さんという関係

性のおかげでしょうか。期間限定のお気楽素人カフェマスターでし

たが、ずいぶん楽しませていただきました。

安井正/craftscienceNPO法人家づくりの会所属)

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by npo-iezukurinokai | 2013-05-14 17:44 | クラフトサイエンス | Comments(0)

カゲロウ?

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今日、我が家の白ペンキ塗りの建具に、
あざやかな緑色の虫が!

その色、翅の透明感、小さいなかに濃密につまった細部の緻密さ・・・。
しばし見とれてしまいました。

ウスバカゲロウ?と思って調べてみると、
クサカゲロウという種類らしい。

草のような緑色をしているからとも
触ると臭いにおいがするからクサ・・という名がついたとも言われている。
確かに指でつまんだら指にムッとするにおいがつきました。

かげろうの命は数時間ともいわれ、「はかなきこと夢の如し」の代名詞としてカゲロウさんは語られるのだが、このクサカゲロウの成虫は数日は生きるのだそうだ。

ちなみにウスバカゲロウの幼虫はアリジゴクだって知ってた?

安井正/craftscienceNPO法人家づくりの会所属)
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by npo-iezukurinokai | 2012-09-12 11:47 | クラフトサイエンス | Comments(0)

京町家の改修はじまりました

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今週担当のクラフトサイエンス、安井正です。
京都オフィスを開設して1年。
関西方面での仕事も、少しづつ形になりつつあります。
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写真は京町家のリノベーションの現場です。
最近着工、解体工事が済んで、きれいに片付けられた状態の写真です。
ここから、床を組んだり、壁をつくったり、設備配管をしたり・・・とあれこれ手をくわえていくわけですが
この、純粋な構造体だけの空間のなんと美しいことか。
戦前の建物なので伝統工法なのですが、当時は珍しいコンクリートの布基礎に土台を敷いてあります。
石場立てといって土台をしかずに礎石に柱を直接立てることの多い京町家ですが、これは当時の職人が最新の技術を導入しようとしたのかも知れません。
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階段を撤去したあとの壁と柱。
すばらしい景色ですね。
手をくわえるのが惜しいくらいです・・・、が住宅として成立させるためには工事をしなければなりません。

安井正/craftscienceNPO法人家づくりの会所属)
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by npo-iezukurinokai | 2012-09-11 15:27 | クラフトサイエンス | Comments(0)

祇園のお蕎麦屋さん「権兵衛」

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祇園のお蕎麦屋さん「権兵衛」にお昼ご飯を食べに行きました。

おいしいうどんが評判ということで行ってみました。
観光ガイドブックにも取り上げられているとのことで、
この時(1月4日pm1:00ごろ)は5mくらいの行列ができていました。

寒空の中待って入った店内は、ひときわ暖かく感じられ
コートを脱いで一息つきながら注文を考えました。

メニューをみて見慣れない品に注目、何ごとも経験と思い、
「志っぽく」のうどん、「のっぺ」のうどんとそば、「親子丼」を注文しました。
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これが「志っぽく」
薄い卵焼きとかまぼこ、筍、しいたけがのったおうどん。
とくに具がおいしい!厚切りの筍が美味でした。

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こちらは「のっぺ」
汁にとろみがつけられており、すりおろした生姜を薬味に入れていただきます。
寒い日には体が温まって、うれしいメニューです。
具は志っぽくとおなじよう。

私は親子丼を頼みましたが、出てくるなり、ぱくっ!と食べてしまって写真を撮ることを忘れてしまいました。
卵の半熟具合が絶妙で、とーってもおいしい親子丼でした。
こちらも人気のメニューらしくて、頼んでいる人が多くいました。

安井正/craftscienceNPO法人家づくりの会所属)
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by npo-iezukurinokai | 2012-01-06 12:19 | クラフトサイエンス | Comments(0)

お正月のお菓子「花びら餅」

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京都・祇園の和菓子屋さん「鍵善良房」で「花びら餅」を購入。
おやつにいただきました。
写真の下のほうに見えている、半月形の白いお菓子がその「花びら餅」。
ウィキペディアによると「菱葩餅(ひしはなびらもち)」というもので
白味噌餡を白い求肥で「ごぼう」といっしょに包んだものです。

このお菓子、京都ではお正月のお菓子として親しまれていて、
鍵善でもお正月限定の商品です。
今日いただいた鍵善の花びら餅は、味噌餡の上品さと甘く味付けされたごぼうの香ばしさが絶妙で、家族みんなで「これは、うまいワー」と盛り上がりました。

花びら餅は平安時代の宮中の新年行事「歯固めの儀式」に由来します。
歯固めの儀式は、固いものを食べて、歯が丈夫になることを願い、長寿を祈願する儀式のことです。
そのときに菱餅に、塩漬けした鮎(押鮎)を巻いて食べたそうで、
後世の甘煮したごぼうは押鮎の「見立て」なのです。

鍵善良房のサイトはこちら

安井正/craftscienceNPO法人家づくりの会所属)
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by npo-iezukurinokai | 2012-01-04 21:30 | クラフトサイエンス | Comments(0)