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”まちに出た、建築家たち。”ーNPO法人家づくりの会

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カテゴリ:安井 正( 33 )

謹賀新年、六波羅蜜寺に参拝

2012年、新しい年がはじめまりました。
昨年はつらい出来事の多い年でしたが、
その分、自分の生き方や、これからの時代の行く末について深く考えさせられました。
私ごときの平凡な頭脳で考えたところで、
先行きが明瞭に見えてくるわけではないのですが
考えて行動してみて、また考えて・・・、と繰り返していくしかないのでしょう。
マイペースで、一つ一つを味わって、一瞬一瞬を大切にしたいと思います。
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さて、今日は近所の六波羅蜜寺に参拝。
邪気を払い、無病息災を祈願する「稲穂」をいただきました。
写真で私が手にしているものがそれで、
お正月三が日の間だけ、このお寺に参拝した人がいただけるお守りで
「弁財天吉祥初稲穂」というもの。
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お茶の中に結び昆布と小梅干が入った「皇服茶」をいただきました。
このお茶は大福茶とも呼ばれ、六波羅蜜寺の開祖「空也上人」が、
平安時代に民衆に振舞ったものが起源だそうです。
平安時代というのは、ごく少数の貴族をのぞき、
多くの民衆は、今日生きていくのもやっと、という困難な時代だったようです。
疫病、飢饉、略奪などが日常的に起きているような荒廃した町で、
空也上人は自身で十一面観音像を彫り、それを荷車にのせて市中を廻り、
踊念仏を唱えて、人々の心を鎮めていったのだそうです。
そのとき病人に授けたお茶が、小梅と昆布の入った皇服茶で
千年以上もの時をこえて受け継がれた習わしなのです。
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安井正/craftscienceNPO法人家づくりの会所属)
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by npo-iezukurinokai | 2012-01-04 00:20 | 安井 正 | Comments(0)

伊豆の沙羅の樹文庫で増築工事

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昨日は、今工事中の伊豆高原の沙羅の樹文庫に行ってきました。
沙羅の樹文庫は、私の設計で5年前に開館した私設の図書館です。
会員さんはこの五年で400名にものぼり、月に2日間の開館にもかかわらず、
地域の方がたくさんの本を借りに訪れてくださっています。

たくさんの方から寄贈本があつまり、収蔵量が限界になったので、今回書庫を増築することになりました。
7月の「海の日」には新書庫もオープンして5周年イベントを開催予定です。

今回の工事ではデッキを増設して、より広々としたスペースで、
のんびりと木陰の下でくつろげるようになるでしょう。

 安井 正/クラフトサイエンスNPO法人家づくりの会所属)

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by npo-iezukurinokai | 2011-04-15 07:04 | 安井 正 | Comments(0)

物件購入はまわりの環境を買うつもりで

これから土地を買って家づくりを始めようという方の相談が、ここのところ何件か続きました。

僕のところに相談に来てくださる方は、中古住宅を買ってリノベーションすることも視野に入れて物件を探している方も多く、特に最近増えてきているように思います。

そういう方によく私が言うのは、建物そのものはかなりどうにでもなりますが、まわりの環境はどうにもならない。だからまわりの環境を買うつもりで、気に入った環境のあるところを選ぶとよいと思います・・・と。
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上野写真は改修前の2階の和室。二階にLDKを持ってくるようリノベして
下の写真のような空間になりました。この建て主さんも、区の保存樹木の欅の大木が隣地にあり、
向かいにある古い日本家屋のたたずまいが気に入って、この物件を購入しました。
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 安井 正/クラフトサイエンスNPO法人家づくりの会所属)

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by npo-iezukurinokai | 2011-04-13 23:36 | 安井 正 | Comments(0)

大前研一の「家計と個人消費の現状」のレクチャー

今日、たまたまネットで見つけた大前研一のレクチャーを見て
これからの家づくりについて考えさせられました。
テーマは「家計とライフプラン」。
http://www.youtube.com/watch?v=vDtbsQXrqAE&feature=relmfu
日本は右肩下がりの時代を迎えていて、
それは先進国の成熟社会なら他の国も同じだろうと思っていましたが、とんでもない。
アメリカ、イギリス、フランスなどはここ15年ほどの間にも、しっかりと個人消費や貯蓄が増えていたのです。大前研一も今の日本は世界を見回しても他に類を見ない停滞、衰退傾向にあるといいます。3.11以前の話でこうなので、震災、原発で直面している国難を考えると、これは本当に旧来の社会構造に頼っていては行き詰るのは必至でしょう。

日々のことで精いっぱいで自分自身の「ライフプラン」を立てるなんて、やってきませんでしたが、
こういう状況で、先行き不透明ではあるけれども、かえって本当に自分はどう生きたいのか、
何が幸せなのか、根本的に考えてしまいます。

大前研一の話を聞いて、悲観的にならずに、前向きに考えることができました。
ちょっと長いですが、時間のある方は見てみてください。

 安井 正/クラフトサイエンスNPO法人家づくりの会所属)

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by npo-iezukurinokai | 2011-04-12 16:51 | 安井 正 | Comments(0)

マンションリフォームから8年後

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先日、8年前に私の設計でリフォームしたマンション住戸を内覧してきました。

今は元の建主さんがオーナーとして賃貸マンションとして貸しています。
最近、前の入居者が引越しし、新たな入居者を募集中とのことで
現状がどうなっているのか気になり、
ぜひ見ておきたいとお願いし、見せていただきました。

当時のリフォームは
2DKをワンルーム的に使えるようにプランを変更。
内部の仕上げを撤去しコンクリートを打ち放しのまま活かしています。
でも、それだけだと寒々しいので、
手漉きの和紙を張った壁を部屋の中央につくり温かみを出しています。
この壁によって畳スペースや水廻りを仕切っています。

さて、8年後の姿は・・・驚くほどきれい!!
リフォーム直後とさほど変わらない印象でした。

コンクリート打ち放しは屋内に関して言えば8年くらいではほとんど変化無しですね。
和紙張りの部分も、おそらく入居者が丁寧に扱ってくれていたと思われ、とてもきれいな状態。
幅木もつけないデザインでしたが、掃除機をこすったような跡はまったくありませんでした。
こんなに大切につかってくれて、なんだかとても嬉しくなりました。

 安井 正/クラフトサイエンスNPO法人家づくりの会所属)

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by npo-iezukurinokai | 2010-07-22 11:58 | 安井 正 | Comments(0)

八ヶ岳の現場

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こんにちは。
クラフトサイエンスの安井正です。
写真は現在進行中の山梨県北杜市の現場です。
八ヶ岳のふもと、清里の近くに終の棲家をもとめたご夫婦の家です。

薪ストーブを中心に添えた開放的でシンプルなプランに
これまたシンプルに片流れの一枚の屋根をふわっとかけたような外観です。

土地の傾斜にそうような傾きの屋根が
薄く軽やかに見えるように軒先の形状を工夫しました。
ほお杖という斜めの部材が深く出た軒を支え、
積雪の多いときでもデッキテラスの空間をやわらかく守ってくれることでしょう。

なかなか気持ちのいいプロポーションで
これから仕上がりが楽しみです。

 安井 正/クラフトサイエンスNPO法人家づくりの会所属)

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by npo-iezukurinokai | 2010-07-21 17:20 | 安井 正 | Comments(0)

我が家の椅子 その6 最終回

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こんにちは。クラフトサイエンスの安井正です。
我が家の椅子シリーズも今回で6回目、これで最終回です。

今回は椅子というか脚立なのですが、
台所に置いて、踏み台としてだけでなく、
台所仕事の合間に、ちょっと腰掛けてひと休み・・・
といった具合に使ってもいるので
まあ、我が家の椅子の一つとして取上げさせていただきます。

この脚立、アルミ製の黒い何の変哲もないものですが、
私が自分で手を加えているところがあります。
荒縄を踏み段に巻きつけてあるのです。
グルグルと手仕事で巻きました。

実は、この荒縄巻きの手仕事は、私にとっては思い出深いものなのです。
独立して一作目の住宅をつくっているときに
階段の踏み段を「荒縄まきで仕上げる」というアイデアを思いつきました。
しかし、そんなもの世の中で見たことも無く、お手本も無く、頼める職人もいなさそうなので
自分で巻いて実現しようと考えました。

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この脚立は、そのときにの実験台なのです。
実際巻けるものなのか、
ほどけたり、緩んだりしないのか、
始まりと、終わりの結び方はどうしようか・・・
といった問題を試すために、手持ちの脚立をつかったのです。
実験結果はというと・・・
「案外、なんとかなりそうだ」というものでした。

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そうして実現した階段がこれです。
この住宅は、私が家づくりの会と出会うきっかけともなりました。
もうかれこれ10年以上前のことになります。

この階段も、この脚立も使い始めて10年以上が経ちますが
縄を巻き直すことも無く今日まで使い続けられています。
当初は、数年で切れてきて、巻きなおすようか・・・とも思って覚悟を決めていたのですが
この写真は去年撮ったものですが、まだまだ大丈夫、という感じでした。

安井正/クラフトサイエンスNPO法人家づくりの会所属)

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by npo-iezukurinokai | 2009-11-22 14:46 | 安井 正 | Comments(0)

我が家の椅子 その5

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こんにちはクラフトサイエンスの安井正です。
我が家の椅子シリーズも今日で5回目。
まだあります。

今回はウィンザーチェアです。

うちの連れ合いがイギリスに住んでいた時に、
古道具屋で購入したものです。

ウィンザーチェアとは17世紀後半からイギリスでつくられていた椅子で
そのデザインはいくつかのヴァリエーションがあるようです。
この写真のタイプは背の周囲と肘木が曲げ木になっていて
そこが弓状になっていることからボウバック型というそうです。

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背の部分が頭の後ろあたりまで立ち上がっているので
寄りかかったときに頭ももたれかけさせることができ
背の角度もゆるく、また肘木間のはばも広いことから、
かなりゆったりとくつろぐことができます。

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我が家のウィンザーチェアがいつの時代のものかははっきりしませんが、
かなり使いこんで、古びています。
接合部も外れたところを釘で補修したようなところが何箇所かあります。
でも、時を重ねたものもならではの存在感があって
こういう古いものを置くと、空間の質がぐっと高まったような気がします。
長く使いつづけられるものというのは本当にすばらしいですね。

安井正/クラフトサイエンスNPO法人家づくりの会所属)

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by npo-iezukurinokai | 2009-11-19 14:33 | 安井 正

我が家の椅子 その4

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我が家の椅子、第4弾です。
今回はトリップ・トラップ・チェア。

小さなお子さんのいる建主さんの家にいくと
じつによく見かけます。
子供の成長にあわせて、座面と足載せの高さを変えられます。
機能がそのまま形になったようなデザインです。

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真横から見ると、2枚のL型の支柱が座板や背板を支えるシンプルな構造。
この椅子はノックダウン方式の製品で、
付属の六角レンチ一つで簡単に組み立てられるようにデザインされています。
組みあがるとかなり頑丈で、子供がよじ登ったりしても倒れにくく、安心感があります。

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我が家は2歳と5歳の子供がいるので、茶と赤の二台使っています。
下の子供が生まれて、違う色にしようと思い、
どうせなら元気の出る色にしようと赤を選びました。
赤い椅子が届いた時には、ちょっと派手すぎたかなぁ・・・とも思いましたが、
慣れてみると、アクセントになって今では赤でよかったなと気に入っています。

安井正/クラフトサイエンスNPO法人家づくりの会所属)

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by npo-iezukurinokai | 2009-11-18 07:38 | 安井 正 | Comments(0)

我が家の椅子 その3

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我が家の椅子、第三弾は名作椅子として非常にポピュラーな
Yチェアです。

背に寄りかかって脚を伸ばしてくつろいだり、
ほお杖をついて考えごとをしたり、
あぐらをかいてテレビをみたり・・・と
椅子の座ってリラックスするにはとてもよい椅子です。

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Y型にくりぬかれた背板と、ひじ掛けを支える支柱の曲線が
なんともエレガントで美しいですね。
ひじ掛けの支柱が前方に曲がって取りつき、
背板とともに、非常に安定した形で、一本の曲げ木を支持しています。
このあたりのデザインの妙が、Yチェアならではの安心感のあるくつろぎを生んでいると思います。

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しかし、このYチェア、
我が家では、先のヤナギチェアがやってきてから、
ダイニングチェアの役から降板させられてしまいました。
「姿勢を正して食事するには座りにくい」と連れ合いがいうのです。
なるほど、意識してみると膝の少し上、ももの後ろ辺りが当る感じがあって
しっくりしません。
写真で見るように、長大作の椅子と比べても、座の前の部分が1.5cmほど高い。
なるほどこれが原因か・・・。
そういえば、Yチェアは日本人の体格にはチョット高すぎるという話を思い出しました。
それを言った人は脚を少し切って短くしたということも・・・。
いっそ脚を切ろうか?と連れ合いに話すと、
絶対反対!!!
オリジナルのプロポーションが崩れ、価値が下がるというのです。
なるほどそういう考えもあるなぁと。

あらためて、脚を伸ばしてふんぞり返ってみると、この高さで座の横木があるおかげで
おしりが引っかかって、ズルズルと落ちずに安定することを発見。
そうか、Yチェアはチョットだらりんと姿勢を崩してくつろぐの向いている、
と認識を新たにしたのでした。

安井正/クラフトサイエンスNPO法人家づくりの会所属)

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by npo-iezukurinokai | 2009-11-17 07:42 | 安井 正 | Comments(0)