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”まちに出た、建築家たち。”ーNPO法人家づくりの会

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カテゴリ:宮野 人至( 22 )

「東京国立近代美術館へ」

ゴールデンウィークも過ぎ、夏に向かってまっしぐらな時期になりました。
真夏のような陽気や肌寒い日、この時期にはめずらしい台風接近、いくつかの火山での不穏な様子など、自然の偉大さと共に人の手には負えない大きな力というものを改めて感じるこの頃です。
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昨日、東京国立近代美術館へ「大阪万博1970 デザインプロジェクト」という展覧会へ行ってきました。
大阪万博はもう45年も前の出来事なのですね。私が生まれるちょっと前です。

だいぶ前から、なぜか「大阪万博」に心惹かれるものがあります。テレビや雑誌などでも特集があると見たり、実際に万博公園のEXPO`70パビリオンにも行きました。
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その後も日本ではいくつかの万博が開催されましたが、やはりなぜか「大阪万博」が気になります。
なぜでしょうか?

リアルタイムで体験していない出来事ですが、高度経済成長の真っ只中の興奮と熱気をまとっていたであろう巨大な祭典は、近未来への人間の欲望が渦巻いていました。
人間が求める未来を作っていくという大きなテーマのもと、その可能性の実験場だったのです。

建築やデザインの面でも、その後今日に繋がる大切な時代であったのは言うまでもないです。

しかし、様々な自然災害が起きている昨今、自然とどう向き合っていくかを問われている私達にとって、今振り返るとこの祭典はどう写るのか。そんなことをいろいろと考えながら見てしまいました。

宮野 人至  ㈲宮野人至建築設計事務所
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by npo-iezukurinokai | 2015-05-16 21:27 | 宮野人至 | Comments(0)

桜満開と福岡

あっという間に4月に入りました。
この週末は今年最後の花見を計画されている方も多いと思いますが、予報では天気がいまいちですね。
明日は友人家族と花見の予定。なんとか、散りゆく桜を楽しめたらと思っています。

さて、今週は月曜日から福岡、大阪に行ってきました。博多ではとても良い天気で、あちらこちらに満開の桜が咲き誇っていました。この時期の日本は本当に美しく、気持ちも晴れやかになりますね。

ネクサスワールドでは、スティーヴン・ホールの集合住宅を思いがけず見られ、改めて実際に見ると、その動線計画と空間構成、あちこちに散りばめられた仕掛けの素晴らしさに感動しました。特に配置における抜けやボイドの取り方が素晴らしく、また、手すりや庇、エントランスホールの建具などのディテールへのこだわりも特徴でした。
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他には、九州大学の大規模なキャンパス移転の様子や、椎木講堂も見学。
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夜の中洲の賑わいは、春を迎えてなおいっそう華やいで見えました。
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都市のスケール感というところからみると、博多はとてもしっくりとしていると感じました。職住の距離感や交通インフラの上で、適度にコンパクトにまとまり、地方中核都市のあり方を考える機会ともなりました。

大阪では、今更ながら「光の教会」。
住宅街にひっそりと佇む、静かで美しい空間でした。
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また、「大阪木材仲買会館」も。
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今回は思いもかけず、博多で春を満喫することができました。
気持ちも新たに、新年度からも多くの刺激を求めていきたい!です。
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宮野 人至  ㈲宮野人至建築設計事務所
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by npo-iezukurinokai | 2015-04-04 19:22 | 宮野人至 | Comments(0)

「ようこそ、アムステルダム国立美術館へ」

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最近はなかなか映画もゆっくり見れませんが、久しぶりに「ようこそ、アムステルダム国立美術館へ」という映画を見ました。

ちなみに続編が先日まで渋谷のユーロスペースで、「みんなのアムステルダム国立美術館へ」というタイトルで上映されていました。

内容は、2013年にやっとのことで改装オープンしたアムステルダム国立美術館の、そこに至るまでの顛末を追ったドキュメンタリーです。

アムステルダム国立美術館は、レンブラントやフェルメールといった17世紀のオランダ美術を代表する画家たちの作品の宝庫です。そんな世界的な美術館が約10年に渡り閉館するという異常事態が続いていたのです。
そもそも当初、改装は2004年から始まり、2008年には終わり、グランドオープンを迎える予定のものでした。しかし、コンペで決まったスペインの二人組の建築家の設計が自転車の往来の妨げになるとか(自転車大国ですしね)、新しくつくられる建物がこれまでの環境を損ねるなどの市民からのクレームにより暗礁に乗り上げます。また、美術館内部のいろんな部署の人たちの思惑、板挟みにあう行政の右往左往などにより、オープンが遅れに遅れます。
それでも、関係者は様々な問題に翻弄され、ウンザリしながらも、冷静に、自分たちの愛する美術館をより良いものとする為に行動していきます。

印象的なのは、市民がしっかりと意見を言えるという社会が形成されているところです。そこに自主自立の精神を垣間見ることが出来ました。では、私たちはどうでしょうか?考えさせられます。

全体的に静かで淡々と進んでいく映画ですが、最後まで面白く見ることができました。
アムステルダムはトランジットでしか立ち寄ったことがないですが、一度ゆっくり訪れてみたいと思いました。 

宮野 人至  ㈲宮野人至建築設計事務所
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by npo-iezukurinokai | 2015-02-25 18:54 | 宮野人至建築設計事務所 | Comments(0)

豊島教会(聖パトリック)

東京メトロ有楽町線の要町駅を降り、山手通り沿いを5分くらい歩くと、アントニン・レーモンドによる、カトリック豊島教会(聖パトリック)があります。

アントニン・レーモンドはF・L・ライトのタリアセンで建築を学び、帝国ホテル建設の際に来日し、その後日本に数多くのモダニズム建築を残した建築家です。日本で多くの作品を残しましたが、とりわけ教会建築が多く、関東周辺だけでも見ごたえは十分なはずです。

1950年代、東京で「聖アンセルモ教会」「聖オルバン教会」「聖パトリック教会」を設計しました。その一つである豊島教会は、コンクリート打放しによる表現が特徴ですが、聖堂内は厳かな雰囲気で、あたたかみを感じる場所になっていました。
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ガラスをはめ込んだ開口部が、太陽の光を受けて美しい光の空間を演出しています。


昨年見たオーギュスト・ペレのノートルダム・デュ・ランシーからの影響、東京女子大のチャペル、そして1950年代に建てられたこれら教会と、その規模はそれぞれ違いますが、レーモンドの教会建築の変遷をわずかですが感じることができました。
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ノートルダム・デュ・ランシー
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東京女子大学チャペル
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豊島教会

今回、何気なくふらっと立ち寄ったのですが、こんな身近なところにも、目立たずひっそりとですが、素敵な建築が佇んでいます。

池袋周辺では、自由学園明日館~立教大学キャンパスのレンガ校舎群~豊島教会といった具合にぶらぶら散歩するのもおすすめです。

宮野 人至  ㈲宮野人至建築設計事務所
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by npo-iezukurinokai | 2014-08-28 09:45 | 宮野人至建築設計事務所 | Comments(0)

長瀞

この夏も猛暑に台風、豪雨と、極端な気候がさらに顕著になっていると感じるのは私だけではないはずです。毎日のように、何十年に一度の・・・というニュースを耳にし、災害もいつどこで起こるのかわからないという事も感じさせられました。

そして今週、暑さもひと段落なのでしょうか? 過ごしやすい日になっています。
 
さて、夏休みの一日。
長瀞に行ってきました。
比較的近場なのに、実は初めての訪問でした。

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鉄道マニアではありませんが、やはりワクワクしてしまいます。
乗ってしまうとあまり実感がありませんでしたが、それでも感動でした。
このSL、C58363は東北地方などの旧国鉄で活躍していたSLだそうです。昭和63年に秩父路のSLパレオエクスプレスとして熊谷~三峰口間で復活。



ちびっこカメラマンも登場して、一大撮影会です。
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秩父三社の一社、宝登山神社にもお参り。

宝登山神社の発祥は約1900年前にさかのぼると言われています。
ご祭神は、神日本磐余彦尊(かんやまといわれひこのみこと)、大山祇神(おおやまづみのかみ)、
火産霊神(ほむすびのかみ)。
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案内によると・・・
東国地方を平定するために軍勢を引き連れた日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が宝登山の山頂を目指しましたが、道中で山火事に襲われます。その前に白い影と黒い影が突然現れ、ふたつの影は猛火に飛び込み、荒れ狂う炎を消し止めました。影のように見えたのは犬で、2頭の犬は尊たちを山頂まで導びくと、姿を消したのです。尊は犬たちを神の使いと信じ、この山を「火止山(ホドヤマ)」と名付け、神を祭りました。
このような由来から、宝登山神社は、火災盗難よけなどのご利益で知られており、また「宝の山に登る」という縁起の良さから、年間に100万人の参拝者が訪れるとのことです。


また、長瀞といえば、天然氷蔵元・阿左美冷蔵さんのかき氷が有名なのでお店の前まで行ってみましたが、2時間くらいの行列ということ。さすがに断念しました。さて、どんな味だったのでしょう?
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今年の夏は遠出をせず、のんびり過ごすことができました。

宮野 人至  ㈲宮野人至建築設計事務所
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by npo-iezukurinokai | 2014-08-26 11:19 | 宮野人至建築設計事務所 | Comments(0)

カレ邸の見学

アルヴァ・アアルトの設計したカレ邸は、個人的にとても見たかった建築で、最近見学が可能になったという情報の元(現在、土曜日、日曜日のみ内見可)、予約をして行きました。

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アアルトは20世紀を代表するフィンランドの建築家で、カレ邸はフランスの画商のルイ・カレが、晩年に奥さんと一緒にゆっくり過ごすために建てたギャラリー兼住宅です。
そして、フランスで唯一現存するアアルト作品でもあります。

ちなみに、「アアルト」とはフィンランド語で「波」を意味するらしいです。この「波」をイメージさせる「曲線のデザイン」がフィンランドのデザインの特徴であり、そこからアルヴァ・アアルトのデザインを思い浮かべるとなんとも感慨深いものがあります。

カレ邸はパリの郊外にあり、車で1時間ほどののどかな田園地帯の中の小さな村(バゾッシュ・シュール・グイヨン村)にありました。交通手段は乏しく、一般的には電車とバス、タクシーを乗り継いで行かねばならず、気軽に行くのはとても難しいような場所にあります。

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内部見学の予約時間より1時間ほど早く到着したので、時間まで外部を見学していました。
外部は基本的に自由に見学できるので、じっくりと周辺から建物を写真に収めていました。

芝生の斜面とそれに調和するような低くのびやかな屋根が特徴です。
ランドスケープまで丁寧に計画され、周囲の林に溶け込むようなフォルムは美しいの一言でした。

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予定の時間になり、玄関前に行くとガイドさんがすでに待っていてくれました。

まずは、アアルトについての解説を聞きました。英語での話でしたので、聞き取れないことも多かったですが、丁寧に熱く語ってくれたのが印象的でした。

その後、靴に見学用のビニールを被せていよいよ見学開始です。

内部見学では、ガイドさんが付きっきりで各部屋や家具等について説明してくれました。そのため、内部を自由に見学することは出来ず、建物自体を美術品としてとらえているために、一切のものに触れてはいけないという緊張感がある中での見学でした。

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内部の天井や床のレベル差が外部の傾斜と調和しており、軒先までその考えが徹底されています。
そして、それぞれの部屋はそれぞれに外部と関係性を保ち、開口部の取り方も大きさや向き等がしっかりと計算されて設計されていることにも気づきます。

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家具や照明器具をはじめ、ドアノブから建具の仕掛けなどの人の手が触れる細かなところまで、すべてアアルトによってデザインされたもので、この場所そのものがアアルトであるとまで感じられました。

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なかなか行けないような牧歌的な素晴らしい環境と、その建築の自然に溶け込むように計画されたフォルムの美しさは、ずっと憧れていた建築だっただけに心に深く焼きつきました。
  

夕刻、日が暮れかかる中でカレ邸を後にしましたが、後ろ髪をひかれるような気持ちで帰ってきました。

宮野 人至  ㈲宮野人至建築設計事務所
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by npo-iezukurinokai | 2013-12-21 17:51 | 宮野人至建築設計事務所 | Comments(0)

ラ・ロッシュ-ジャンヌレ邸

パリのメトロJasmin駅で降りると、16区の閑静な高級住宅地が広がっています。街並みも綺麗で美しいアパルトマンが立ち並んでいるような場所です。

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駅から5分ほど歩くと、袋小路になった敷地の奥に「ラ・ロッシュ-ジャンヌレ邸」が見えてきます。

この住宅はル・コルビュジェの初期の作品で、有名なサヴォア邸より6年早い1925年にできました。

そして、近代建築の5原則(ピロティ・屋上庭園・水平連続窓・自由な平面・自由な立面)が既に取り入れられていますが、サヴォア邸ほどコンセプチャルなイメージではなく、より身近な場としての印象を強く受けるものでした。

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現在はジャンヌレ邸がコルビュジェ財団の本部になっていますが、ラ・ロッシュ邸は一般開放されており、ゆっくりと内部を見学することができます。

ジャンヌレ邸がコルビュジェの兄一家のための住宅で、ラ・ロッシュ邸がスイス人銀行家であり、美術収集家でもあったラ・ロッシュのための住宅で、ギャラリーも兼ねていて、収集していた絵画などを愉しめるように計画されています。

2つの住宅で構成されていますが、内部は完全に区切られています。

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ラ・ロッシュ邸の玄関ホールに入ると3層吹抜けとなっていて、ここは上部から差し込む光とともに開放感ある空間がつくりだされています。

内部はパブリックなゾーン(ギャラリー等)と、プライベートなゾーン(ベッドルーム・ダイニング・キッチン等)が明確に分けられていて、これらをホール上部のブリッジでつないでいます。

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特に、ギャラリーの2層吹抜け空間と、そこにある湾曲したスロープ(かなりの急勾配)、その上部の水平連続窓が印象的な住宅です。

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何気ない住宅地の中に置かれたこの建築は、ル・コルビュジェが空間を、生活をどのように捉えて、どのように空間を構成していったのかを、歩くごとに転換していく場所や視覚的な演出がなされた窓、水平垂直の面の色彩構成とともに、身をもって体験できるものでした。


宮野 人至  ㈲宮野人至建築設計事務所
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by npo-iezukurinokai | 2013-12-20 14:10 | 宮野人至建築設計事務所 | Comments(0)

ノートルダム・ル・ランシー

11月末に、パリとバルセロナに行ってきました。あくまでも建築の見学ですが、6年ぶりのヨーロッパとあって、少し浮かれてしまったのも事実です。

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パリの街はすでにクリスマスの装飾などで、華やいだ雰囲気を感じました。エッフェル塔、シャンゼリゼ通り、凱旋門やコンコルド広場などの中心部の夜景は、綺麗なライトアップによりとても美しいものでした。また、現地は東京より5°くらい低い気温で、ピリッとした寒さも心地良く思いました。

まずは、パリ市から北東方面近郊にあるル・ランシー市にある、オーギュスト・ペレによる教会の見学を紹介します。

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RC建築の可能性を追求した建築家オーギュスト・ペレの傑作であり、コンクリート打放し建築としては世界最古と言われています。若き日のル・コルビジェもペレの事務所で修業をし、その後の多くの作品の礎になったのは言うまでもありません。

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教会の外観はごくシンプルでアール・デコ調。しかし、内部に入ると壁面全てを覆い尽くすステンドグラスに圧倒されます。内部の大空間を支えるのは重厚な壁ではなく、細くシンプルな円柱です。装飾がほとんどなく、光を最大限に取り込んで空間を埋め尽くすことで荘厳な空間となっていました。
外部と内部の対称的な空間構成と、いつまでも留まっていたい教会内部の美しさが印象に残る建築でした。

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パリ北駅から20分ほどの距離で、電車と徒歩で容易にアクセスできます。少々治安に不安があるような場所と聞いていましたが、行ったときにはそのような雰囲気を感じることはなかったです。


宮野 人至  ㈲宮野人至建築設計事務所
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by npo-iezukurinokai | 2013-12-17 17:28 | 宮野人至建築設計事務所 | Comments(0)

「井上房一郎邸」

7月末に「家づくり学校」の講義において、高崎市へ行きました。
そこで、高崎美術館敷地内にある「井上房一郎邸」を見学しました。

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こちらは東京にあったアントニン・レーモンドの住居兼事務所の写しとして1952年に建てられたもので、今ではとても貴重なものとなっています。
高崎の実業家であった井上房一郎は文化の振興にも熱心で、芸術家との親交も深かったそうです。その関係でレーモンドの麻布に建っていた事務所を見る機会があり、その建物をとても気に入り、図面を提供してほしいと申し出ました。それに対してレーモンドもその要請を快く受けたそうです。

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なだらかな平屋の住宅はレーモンドが得意としたスタイルで、竪羽目板張りの外壁と濡れ縁のない軒下空間や、内部と外部の床の段差の小ささが一般的な日本家屋との違いだと気づきます。

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特に南側にせり出した深く低い軒は印象的です。その大きくとられた軒下にはベンチも置かれています。ここは日本家屋の縁側のような、くつろぎの空間となっています。

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ただ、まったくの写しというわけでもなく、中庭を挟んで部屋の配置が左右逆になっていたり、井上婦人の為に畳敷きの和室をつくらせたり、使われている木材は本家麻布では廃材を利用していたのに対し、こちらでは厳選した上質なものを集めたそうです。

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開放的な居間は、壁にラワンベニヤを使っていて、現しの梁や暖房用のダクトが空間を構成しています。
丸柱と補強材に二つ割りにした丸太を使い、梁を支える挟み状トラスは、構造的にも強度を高め、意匠的な美しさも持っています。
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パーゴラのあるパティオからは庭が眺められ、ここで内部と外部が繋がれ、家全体の奥行きと開放感が感じられる空間となっています。

それ以外の内部や外構などもしっかりと見学しましたが、全体に感じる木の質感と重心の低い空間の構成、竹と石灯篭の和風庭園などもしっかりと整備されていて、とても気持ちの良い建築でした。

みなさんも機会があればぜひ。

宮野 人至/宮野人至建築設計事務所NPO法人家づくりの会所属)

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by npo-iezukurinokai | 2012-08-18 11:20 | 宮野人至建築設計事務所 | Comments(0)

続・大阪へ

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昨日の続きとなりますが、「ヨドコウ迎賓館(旧山邑家住宅)」を見学し、その後は神戸港へ行きました。大人は暑さでぐったりしている中、メリケンパークで子供たちは走り回って遊び、ポートタワーや三宮にも立ち寄り、すっかり観光してしまいました。


















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2日目は、「万博記念公園」へ。
隣接する高速道路の吹田JCTは帰省のラッシュで大渋滞でした。
そして当然のような猛暑の中、広い公園で子供たちは元気に遊びまわっていました。
大人は青空ビールがおいしく、のんびりさせてもらいました。



ここは言わずと知れた「日本万国博覧会」の会場跡地で、広大な敷地には多くの広場やスポーツ施設、文化施設があります。

「EXPO’70 パビリオン」は万国博当時の出展施設でもあった「鉄鋼館」を記念館としたもので、前川國男設計の「音楽堂」として、当初から「永久保存」が決まっていた建物です。
ここでは、当時の資料や写真、映像が公開されており、明るい未来へ向かって、日本全体が大きなうねりの中にいたのだなという、当時の熱い空気を体感できる施設となっていました。
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精巧なパビリオンのクラフト模型はついつい食い入って見てしまいました。
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また、当時の映像やグッズ、施設やロゴなどには、まさにすぐそこにあった「近未来」のイメージを見ることが出来ました。それにしても、今見てもとても斬新で格好良いものが多かったです。
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万国博のシンボルとして有名な「太陽の塔」も、今では緑の中に埋もれるようにしっかりと佇んでいました。
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突然決まった大阪行き。
それでも、とても充実した休みとなりました。
まだまだ暑い日が続きそうですが、頑張っていきましょう!

宮野 人至/宮野人至建築設計事務所NPO法人家づくりの会所属)

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by npo-iezukurinokai | 2012-08-17 17:32 | 宮野人至建築設計事務所 | Comments(0)