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”まちに出た、建築家たち。”ーNPO法人家づくりの会

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モーツァルトの「大ミサ曲 ハ短調 K.427(417a ) 」

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モーツァルトは35年の短い生涯の中でミサ曲をいくつも書いています。ただ、それは ザルツブルク時代で、折り合いの悪かったコロレド大司教の注文で、ミサ曲は45分を超えてはならないとの制約の中での作曲でした。

しかしながら、マンハイムへの旅の後かかれたミサ曲「戴冠ミサ曲 K.317」は、楽器編成もはるかに大規模で、ミサ曲という大きな形式のシンフォニー的な統一に関してはるかに大胆になり、教会音楽家としてのモーツァルトの創造が絶頂を極める作品に接近してきているのです。


やがて、25歳のモーツァルトはザルツブルクを去って、ウィーンに定住を決意し、大司教宮廷音楽家の地位を投げ捨て、フリーの音楽家としてウィーンでの自立した音楽活動を始めるのです。

ウィーンにおいては、もはや教会と教会音楽に関係する必要はなくなりました。一人の自由な芸術家であり、ソナタ・セレナーデ・ピアノコンチェルト及びオペラを書くのです。

さらにウィーンでの生活はモーツァルトに計り知れない恩恵をもたらします。

音楽愛好家として広く知られたスヴィーテン男爵を通して、バッハ・ヘンデルの音楽を知るという貴重な経験を持ったことです。

彼は、父レオポルトに手紙で「男爵の私邸では、ヘンデルとバッハだけしか演奏されません。今、バッハのフーガを収集しています。こういう巨匠たちの作品だけが現在の私の関心の的なのです。」と伝えています。

やがてモーツァルトはウィーンにおいて、新しいミサ曲の作曲を始めます。周知のように、彼とコンスタンツェとの結婚には父親のレオポルドと姉のナンネルも反対で、モーツァルトは何とか理解してもらおうと懸命で、彼女を妻としてザルツブルクに連れて行ったならば、此のミサ曲を同地で演奏し、〈キリエ〉のソプラノ独唱パートなどを歌わせ、父に彼女の音楽家としての素晴らしさを知ってもらうねらいがありました。

しかし、この大ミサ曲はなかなかでき上らず未完成のままの形で、ザルツブルクの聖ペーター教会で、コンスタンツェがソプラノ独唱を歌って演奏されました。

音楽自体大ミサ曲の名にふさわしく、クレドの後半とアニス・デイを欠いたにもかかわらず、1時間近くに及ぶ大曲です。実に内容は、充実した対位法の技法が十分に発揮され、バッハのフーガやヘンデルの作品からの影響は対位法の技法にばかり限ったことではなく、曲の作り方や音型にも、各パートにもバロック的な手法が見られます。


音楽史上最高のミサ曲は、バッハの『ロ短調ミサ曲』とベートーヴェンの『二長調ミサ曲・ミサソレムニス』であり、その間を繋ぐ唯一の並び称される作品はこの大ミサ曲です。

あのアルフレート・アインシュタインも言っています。

是非機会をつくって聴いてみてください、モーツァルトがより近づいてくるはずです。




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by npo-iezukurinokai | 2015-10-30 13:42 | 十文字 豊 | Comments(0)

味覚の秋

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素焼き前の作品を並べてみました。

味覚の秋です。
焼き上がりの陶器に美味しい料理を
彩よく盛ってみたところを想像しつつ・・・


TAC濱田建築設計事務所/濱田昭夫
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by npo-iezukurinokai | 2015-10-28 11:55 | 濱田 昭夫 | Comments(0)

韓国建築専門誌掲載

本日(10/25)ブログ担当の庄司です.
弊社設計の下記住宅2作品が韓国の建築出版社 Equalbooks の建築専門誌に掲載されました.
http://www.equalbooks.co.kr/

■ 「根岸のアトリエ」:” 家ie JAPAN HOUSE MINI / P.278~293”
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■ 「吉川の家」:” 家ie JAPAN HOUSE R2 / P.318~331”
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「吉川の家」は来月(11月)号の家づくりニュースにも掲載されます.機会がありましたら,上記専門誌と併せてご高覧いただければ幸いです.

庄司寛/庄司寛建築設計事務所
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by npo-iezukurinokai | 2015-10-25 09:34 | 庄司 寛 | Comments(0)

跳ね出し

建築は、その時代によって形態が変化していきます。
歴史の中で、その特徴的な形態が様式化されていくのでしょうね。

きっと、現代建築は、キャンティーレバー(跳ね出し)が、
一つのボキャブラリーになるのでしょうか。
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ウィーン経済大学  設計ザハ・ハディド
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コペンハーゲンのオペラハウス。 設計ヘニング・ラーセン

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by npo-iezukurinokai | 2015-10-24 10:41 | 本間 至 | Comments(0)

偶然

本日の窓口当番中、ガラス戸を開けて入って来た人を見て、びっくり。以前お世話になった家具屋さんがそこに立っていて、しばらく2人共キョトンと固まって「あれ?なんで?」という変な挨拶を。

聞けば家づくりギャラリーの施工をされたそうで、その頃まだ私は入会しておらず、施工者を知らなかったのです。たまたま近くに来たので立ち寄ってくれたそうで、ビックリで嬉しい偶然の再会でした。
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小野育代/小野育代建築設計事務所
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by npo-iezukurinokai | 2015-10-23 20:00 | 小野 育代 | Comments(0)

左官仕上げに彫り込んだ表札

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建て主さんが左官塗りの外壁に表札の文字を彫り込みました。左官仕上の下塗り、中塗りをした上に反転した文字を彫り込んだ消しゴムをグイッと押しつけてから文字がくっきり表れるように竹の棒で丁寧にエッジングしてゆきます。仕上は外壁の吹きつけが終わってからインク入れて出来上がりです。器用ですよね!

森 博/森ヒロシ建築設計所NPO法人家づくりの会所属)
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by npo-iezukurinokai | 2015-10-20 07:42 | 森 博 | Comments(0)

悔いの無い仕事は杭から

横浜市のマンションが傾いたという、杭工事の手抜き(データ改ざん)問題が話題の渦中ですが、たまたま当事務所でも現在杭工事の真っ最中の現場が進行中ですのでその話をしたいと思います。

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このような建物密集地に計画した住まいであるため鋼管杭を用いましたが、今回事件となっている大規模マンションは、当方がゼネコン時代に良く関わったアースドリル工法だと思われます。

しかし、実際に掘り進めた地中深度内の地盤の状況を確認することは、どのような工法を用いても同じです。

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こちらが鋼管杭。今回は約18mの長さを9本打ち込みます。

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しかし18mもの長さのものを持ち込んだり、この長さを扱える大きな重機を入れることは、限られた敷地の大きさではできません。

そのため、約6mの長さの鋼管を3本用いて1本の杭にする方法をとりました。

実際には、1本目を埋め込んでは2本目の鋼管を重ね継いで現場全周溶接を行い、引きつづき埋め込むという作業を繰り返します。

土木的な作業に思われがちですがいがいと繊細な技術が要求されるのです。

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こちらは溶接前に、重ね継ぎのズレをゲージにてチェックしているところです。
上部のステンレスのバンドのようなものは、全周溶接を可能とする溶接機のレールのようなものです。

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風が強いと溶接に悪影響を及ぼすため現場の風の強さをチェックします。

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溶接中。

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溶接後にはとけ込んだ部分が盛り上がります。(予盛りと言います)これが空隙なく、予盛りが高すぎないかを現場監督や構造事務所と共に確認しています。

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引きつづき打ち込みへ。この工程をもう一度繰り返すことで1本の杭打ちが完了します。

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そして、杭打ち機が実際に堀進めた設計地盤の掘削抵抗値と事前に行っていた地盤調査データーとを照らし合わせ、設計必要地耐力が見込めるかを必ず確認します。

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今回用いました鋼管杭の先端ですが、このようにナナメの羽が2枚付いていて、杭を回転させることでビスのように地面にねじ込まれていきます。よって打撃による振動は全く起こりませんがその分時間や手間が掛かります。

今回は、9本の内の残りの1本が、2日間かけても10m以深にどうしても入らずに、杭の先端を新しく造って後日再度チャレンジすることになりましたが、現場監督とこれで良しとして終わらせることもできてしまうのかもと、ほんとに人だよねと話したのでした。

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ちなみに騒音は95dB以下で重機のエンジン音によるものでしたので、住宅エリアにも優しい工法ではないでしょうか。

そして問題のマンションの工法の場合は、先ず、専用掘削重機で強固な地盤まで届く深い穴を掘り込みますが、この時点で上記と同じように、掘削抵抗値を必ず確認し、満たない場合は更に数値を満たす深さまで堀進めねばなりません。

その後に、鉄筋カゴと呼ばれる筒状に組んだ鉄筋を穴に差し込んで、コンクリートを流し込みますが、今回はそのコンクリート自体まで設計必要強度を満たしていないと思われる改ざんが為されたことが発覚したようです。

何れも大きな費用に影響する内容であり、データーをとるのを忘れてしまったとか、雨でインクが滲んでしまったとかいうような、子供じみた次元の話しでは無いと考えてしまいます。


《追記》
後ほどニュースで問題のマンションは鋼管杭であることが分かりました


(杉浦 充/充総合計画)
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by npo-iezukurinokai | 2015-10-19 12:05 | 杉浦 充 | Comments(0)

住宅省エネルギー技術講習会

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先日、住宅の省エネルギーに関する講習会を受講しました。
住宅における省エネルギーの基準はこれまでに何度か改正されているのですが、最近では平成25年に見直され、一般の戸建住宅でも2020年をめどに新しい基準への適合が義務化されると言われています。

新しい基準は、建物の外皮の断熱性能と、冷暖房・換気・照明・給湯などの設備の性能を総合的に評価します。
(その計算はわりと煩雑です・・・苦笑)
外皮では、壁よりも窓から逃げていく熱のほうが多いのは常識ですが、その弱点を補うために設けた「障子」などの「付属部材」は、評価してよいことになっています。

下の写真は、数日前の私の事務所の様子。
朝晩は肌寒くなってきたので、中庭まわりに障子を入れました。
低くなってきた太陽が外の風景を影絵のように写す様は、絶えず変化していつまでも見ていたくなります。
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村田淳/村田淳建築研究室
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by npo-iezukurinokai | 2015-10-15 15:46 | 村田 淳 | Comments(0)

薪ストーブの楽しみ

薪ストーブは暖房器具としてよりも、それ以外の楽しみを求めて設置する方が多いようです。火のある暮らしには様々な楽しみがありますが、中でも人気があるのは火を使った料理。
 薪ストーブの季節には少し早かったのですが、先日取材のために薪ストーブ料理をしていただきました。熾き火になったストーブの炉内で、パエリア、ピザ、コーヒーの焙煎と大活躍。取材終了後にはできたての料理とビールとワインで乾杯となりました。本格的な薪ストーブシーズンにはあと一ヶ月ほど、焚くのが待ち遠しいこの頃です。

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松原正明建築設計室
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by npo-iezukurinokai | 2015-10-13 10:58 | 松原 正明 | Comments(0)

ちょっと京都まで。

こんにちは、
きょうのブログ担当の福田です。
3連休はみなさん、どのようにお過ごしでしょうか?
先日私は、前から見てみたかった京都山崎にある聴竹居という住宅を見に行ってきました。
設計は藤井厚二さん
今から約80年前に建築された建物です。
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聴竹居

この住宅では、様々な実験が施されています。
オール電化。
(これは見学に行って初めて知りました。)
外気を取り入れた空調計画。
環境共生。
今でこそ当たり前のような言葉ですが、この住宅ではいち早く、
上記のような、いろいろな試みがなされています。

当時は夏を旨とする設計思想なのか、
冬場はちょっときつそうでしたが、とてもいい刺激になりました。

京都散策される際は寺社だけではなく、
ちょっと山崎まで足を延ばしてみてはいかがでしょうか。

福田建築設計事務所/福田
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by npo-iezukurinokai | 2015-10-11 11:53 | 福田 隆一 | Comments(0)