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”まちに出た、建築家たち。”ーNPO法人家づくりの会

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タグ:建築家の日常 ( 144 ) タグの人気記事

”トロ”ティッシュリング

つい先日、以前全面リノベーションをおこないました建物について取材
依頼があり、取材に立ち会うことになりました。

取材終了後に美味しい珈琲を淹れていただき、しばらく昔話に花を咲か
せていたのですが、そのテーブルの傍らに無造作に置かれていたティ
ッシュを何気なく拝借すると、金属製の円形リングが目にとまりました。
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ティッシュをとる行為はいつもと何も変わらない自然な動作であり、あま
りにもさり気なく置かれたリングには、うっかり気付かずにやり過ごして
いたかもしれません。

衛生的には使用場所は限られるかもしれませんが、この究極なまでに
シンプルな造形には、まとめられたティッシュを押さえる重しの役割と一
枚を排出して次のティッシュをうまい具合に残す機能という役割が見事
にまとまられています。 素晴らしいデザインではありませんか。

これはMoMAショップに行ったときに事務所用にでも買おうと思いました。
(アマゾンや楽天で扱うようになっていました)


そして今日の出来事です。なぜか事務所に「MoMA」のロゴ入りのダン
ボールが届きました。
「あれっ何か購入したっけか?パートナーのものかも?」

しかし、宛先は当方宛で、送付人は先日取材したお施主さんではありま
せんか。早速開封したところ、中身はなんと銀色の輪っかでした。
大変嬉しいサプライズに感謝です!

早速開封し、打ち合わせテーブルに設置してみました。
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一般的なボックスタイプの場合は、枚数が少なくなってくると自重と箱の
口の摩擦抵抗とのバランスが崩れ、手際よく瞬間的に引っ張り出さない
と箱ごと宙を舞ってしまうという経験があるかと思いますが、こちらは最後
の方まで大丈夫です。

造形的には極めて単純ですが、その形状とは裏腹に、この発想はそうでき
るものではありません。 ものを生みだす際の考え方のヒントを教えられます。

たかがティッシュですが、実はこんなに美しいものを箱に入れてしまうのは
なんとももったいなくも感じませんか。


(杉浦 充/充総合計画)
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by npo-iezukurinokai | 2012-12-19 22:36 | 杉浦 充 | Comments(0)

沢田マンション

以前高知に出張した際に、束の間でしたが念願の「沢田マンション」に足を運ぶことができました。
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戦艦や要塞のようにも見えるこのマンションは建築の専門知識のない沢田ご夫妻が、100世帯のマンションを自力で造ることを試みた共同住宅兼自邸であり、正に人生そのもののコンクリートの「塊」といえます。
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自力での建設にあたって全国から8年の歳月をかけてかき集められた発動機が無造作に屋外にいくつも置かれており、入り口付近には「沢田マンション建設のきっかけとなった発動機」と題した掲示文とともに、年季の入ったヤンマーディーゼルの発動機が展示されていました。

始まりは1971年ということは、当方と同じ歳を重ねてきたことになります。

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その歳月の生々しいリアリティを実際に見せつけられ、しばし鳥肌の立つ思いをもちました。

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この写真はマンションの顔ともなっている、この建物の成長の生命線であろう自作のゴンドラです。1階から屋上まで資材等を荷揚げが可能ですね。

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1階乗降部には長椅子が置かれ、この長方形の広い床ごとリフトされます。ゴンドラの昇降スイッチは、工事中の現場にある仮設リフトのスイッチそのもので、自身の現場監督時代を思いおこし、ある意味懐かしかったです。

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こちらは最上部にある自作のクレーンで、左は自家製ゴンドラ頂上部となります。ゴンドラ脇の階段を登ると屋上に出ますが、なんとそこには畑が広がります。自給自足まで目指したのでしょうね。

途中階には工房もあり、日常生活の全てがこの建物内で済むような勢いです。言わば小国家や一つの村そのものようにも思えました。

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共用廊下は広くとられ、物干しスペースを兼用しているようです。玄関ともなる入り口は、住人の好みで好き勝ってに創作されたものが多く見られました。(なかにはコールテン鋼のものまでありました)

南面にあるスロープは車も登ってこられるような広さをもちます。北側にも続き、屋上の自邸まで車に乗ったまま登坂できてしまいます。

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裏側にある北側回廊。こちら側にまでも車が入ってこられます。深い庇のため、暗さに配慮してか床には開口が設けられていました。


法の整備によってマニュアル化された現代ではあり得ないものとなってしまったある意味大変貴重な代物ですね。確認申請も構造計算もなんのそのです。

思い立った沢田さんの感覚と直に体験した多くの失敗を重ねた経験によって造られ続け、今も約70世帯の約100人が生活している現役建物であります。

行政上はただの違法建築物となってしまいますが、歴史上は昭和の遺産と言っても過言ではありません。この建物が遠い将来には、文化財として扱われるのか、ただ単に取り壊されてしまうのか…

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採光可能な、むき出しの異形鉄筋に白いペイントがなされているままの傾斜(車)路。上部の列柱は、ビルダーの更なる上階への建築の意志を感じました。

何もかも揃っていて、物を買うことで済ませてしまう至便性に富む現代。その反面、生き甲斐のもてないレールの敷かれたような人生を歩む現代人。家も買う時代。

ますます、生きる意義を考えねばならない時代です。このような建築や空間に触れることで、身体感覚をとり戻すこと。これは今の若い人達にも体感してほしいと感じてしまいました。


(杉浦 充/充総合計画)
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by npo-iezukurinokai | 2012-12-19 01:54 | 杉浦 充 | Comments(0)

精神的ショック

一日のうちに嫌なことが3回もあったので
とっても元気がなくなってしまいました・・・

いえいえ私の事ではなく、
うちで飼っているトイプードル「くう」のことです。

カミさんから「くうの予防注射をするので
車で一緒に乗せていって」とかねてより頼まれていたので
この間の日曜日に行くことにしました。
でもその日は仕事があるので
事務所での打ち合わせが終わって家に帰ると
くうがなんだかサッパリとした姿に。
「時間があったからカットしてもらってきたの」とカミさん。
嫌いなカットの後、またまた嫌いな病院へいって注射。
帰宅後しばらくしてから、
夕飯を食べに近所のお店に行こうということで
家族5人全員で外出。
くうは留守番。
早く帰るつもりが、お店が混んでいて(予約が出来ないお店)
帰りが遅くなってしまいました。

普段だったら玄関でおすわりして待っていて
帰ると、顔をぺろぺろしたり、
嬉しくてくるくる回ってピョンピョンして
過呼吸になってしまうくらいに喜んでくれるのに
この日は玄関にいないばかりか
「いくら呼んでも返事がない」のです。

なんと、次男の部屋のベッドの下で
すねて隠れていました。
その翌日の月曜日も元気がない。
ご飯も食べるし、うんちもおしっこもするので体は健康、
でも精神的ショックが大きかったのか
飼い主へ不信感を持ってしまったのか
しっぽも少し垂れ下がりがちでしょぼんとしています。
誰の膝の上にもきてくれないし・・

長女などは「ショックで記憶喪失になっちゃったのかも・・」と
奇想天外な自説をぶつ始末。
でもほんとにどうしちゃったの、くう・・・

家族はみなとても心配しておりましたが
大好物のキュウリのかけらをあげると
しっぽをふりふりして少しずつ機嫌が直ってきました。

水曜日にはなんとか元通りのくうに戻って、家族一同一安心
一日のうちに、嫌なことを三回もしてしまったことを反省することしきりです。
「ごめんな、くう」
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U設計室/落合雄二 (家づくりの会)所属
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by npo-iezukurinokai | 2012-10-27 15:44 | 落合 雄二 | Comments(0)

第17回杉並家づくり講座

今週ブログ当番のU設計室 落合です。
宜しくお願い致します

さて、昨日19日(日)は恒例杉並講座を行いました
杉並講座のメンバーは
山本ミヤ子さん、荒木毅さん、そして私。
毎年2回、杉並区の後援をうけてセミナーを行っています。

昨日は「木の家をつくろう!」というテーマで
三人がそれぞれにお話しさせて頂きました。
来て頂いた方々有り難うございました。

反省会は区役所裏手にある家庭的雰囲気の「OTONOHA」
荒木さん紹介のお店ですが何を食べてもおいしい!
それもそのはず
店主は中華の名店「希須林小澤」で修業された方らしいのです。

生ビールを飲んで甕出し紹興酒も数杯飲んで
結構酔っぱらってしまいました。

今週も元気にいきましょう!
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締めの「五目あんかけおこげご飯」

落合雄二/(U設計室
NPO法人家づくりの会
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by npo-iezukurinokai | 2012-02-20 18:06 | 落合 雄二 | Comments(0)

円形脱毛症

先日床屋に行ったら、
「落合さん、ここどうしたんですか?」と言われました。
髪の毛がのびていた時は判らなかったけれど
何と!右後ろ側頭部が
10円玉くらいの大きさのジャリはげ状態に!!
まるで円形脱毛症のようです。

実は1ヶ月くらい前に頭をしたたかぶつけて
かなりでかいタンコブが出来ていたのです。
触るとかさぶたがあるようだったし、
きっとかさぶたと一緒に毛が抜けちゃったんだなあ。
ショック!

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by npo-iezukurinokai | 2011-06-08 14:28 | 落合 雄二 | Comments(0)

本八幡の家

今週ブログ当番のU設計室・落合雄二です
宜しくお願いいたします

さて、先週4日の土曜日は写真撮影でした。
梅雨入りにもかかわらず一日とても良い天気。
やはり、日頃の行いが良いから。ですかね 〜(^^)v
建て主のTさん、カメラマンのIさんありがとうございました
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U設計室・落合雄二
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by npo-iezukurinokai | 2011-06-06 16:38 | 落合 雄二 | Comments(0)

工事契約

先日は高幡不動の家の工事契約でした。
建て主の方と施工会社との契約です。
設計監理契約、基本設計、実施設計、見積、
そして見積調整を終えてこの日を迎えました。

工事契約の場所として、
工務店の会社、設計事務所、建て主の方のお宅がありますが
今回はうちの事務所 U設計室で行いました。
契約は建て主の方と工務店との契約ですが
設計者も監理者として契約書に記名押印をします。
契約書には発注者、請負者、工事名、工事場所、
工事期間、請負金額、請負代金の支払い方法(支払時期と分割金額)が
明記されています。
工事期間は安全を見て、実際の竣工より少し長めに書かれています
印鑑は実印ですかと良く聞かれますが
設計監理委託契約書と同様
工事契約書に押す印鑑は実印でなく三文判でも何でもよいのです

契約書に貼る印紙代もバカにならない金額です。
通常は契約書それぞれに(2通分)印紙を貼ることが多いのですが
節税対策として、契約書に
「この契約の証として本書1通をつくり、当事者が記名押印して
当事者がそれぞれ1通を保有する(発注者はそのコピーを保有する)」と明記すれば
印紙税は1通分のみで済むことになるのです。(工務店負担分のみ)

契約の後は、後日お日柄の良い日の午前中に地鎮祭を行い
(やらない方もいらっしゃいます)
いよいよ着工です。

落合 雄二/U設計室
NPO法人家づくり
の会
所属)
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by npo-iezukurinokai | 2010-09-17 13:31 | 落合 雄二 | Comments(0)

代表挨拶

今週ブログ当番のU設計室・落合です。
先週10日(金)は
家づくりの会を協賛して頂いている工務店や建材会社の方々と
家づくりの会建築家達との懇親会でした。
総勢80名。千駄ヶ谷東京都体育館近くのレストランを借り切ってのパーティです。

今年で2回目ですが、去年よりもたくさんの方々にお出で頂き感謝!です。
一番初めの開会の挨拶は家づくりの会代表の仕事。
実はわたくし、7月から代表になり、
このパーティが、公での場所での初デビューなのです。

当日挨拶を考え、黙読してスピーチを暗記したはずが、
マイクの前に立ち80名の視線に注がれると、
10秒も話したら頭の中が一瞬真っ白に!
こんな時、偉い人の演説のように
目の前をスピーチ原稿が流れる装置があったらなあ。
それは無理でも、少なくとも前に台があればさりげなくカンペを置けるのに・・

でどうしたかといいますと、
実はこんな事もあろうかと右手にはしっかりと原稿を握っていたのです。
失礼させて頂き、ちらちらと
時にはしっかり原稿を見ながら話を進めたのでありました。
格好つけずに初めからこうすれば良かった!!

ちなみに活動報告も兼ねた挨拶だったので、
10分程の長い挨拶になってしまいました。
反省、反省!
パーティのスピーチは短く短くが鉄則でした
皆さん大変失礼致しました

やっぱり原稿を覚えるのには黙読は駄目ですね〜
声に出さないと覚えられないし、時間の感覚もわからない
でもスタッフがいる中で、声に出してスピーチの練習って・・・
家で練習してください!って言われるでしょうね。

やっぱり。

落合 雄二/U設計室
NPO法人家づくり
の会
所属)
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by npo-iezukurinokai | 2010-09-13 19:10 | 落合 雄二 | Comments(0)

忘年会

今週担当のU設計室・落合です。
といいながらもすでに金曜日!
12月は慌ただしい。
仕事は勿論こと、忘年会、クリスマス、年賀状書き等々と
12月はイベントが多すぎですね。
といいながらも、22日は事務所の忘年会
スタッフが探してきた事務所近所のちょっとおしゃれなお店で行いました。
スタッフの女性陣はみなお酒が飲めるので
この日もビールで乾杯してシャルドネの白ワイン、
カベルネ・ソービニヨンの赤ワインと簡単にボトルを2本開けてしまいました。

12月はおいしい物の食べ過ぎ、お酒の飲み過ぎに注意ですね!
(1月もでした!!)
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落合 雄二/U設計室NPO法人家づくりの会所属)
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by npo-iezukurinokai | 2009-12-25 13:08 | 落合 雄二 | Comments(2)

許されざる者

少し変わった西部劇です。
クリント・イーストウッド監督の映画の中で一番好きな映画でもあります。
黒澤明の「用心棒」のような
ディック・フランシスの小説のような。

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何が善で何が悪なのか、
主人公達もこれが果たして「義」のあることなのか
悩みながらクライマックスへと突き進んでいきます。
相方のモーガン・フリーマンも
敵役のジーン・ハックマンもとても味のある演技をしていて、
同監督の「ミリオンダラー・ベイビー」の余韻と同質の感慨が最後に残る
とてもよい映画です。

クリントイーストウッドといえば
今公開している「チェンジリング」も是非見に行かなくては!

まだまだお話ししたい映画はつきないけれど
今日で映画の話はおしまいです。

映画も小説も充実した人生のスパイスとしてとても有効なものだと思いますが
「住まい」は満足行く人生を過ごしていくのには更に大切なものだと思います。
仕事から帰って英気を養う生活の「港」として、
居心地のよい住まいはとても重要ですし
日々暮らす生活の場所としての住まいが、どこよりも居心地がよいことは
人生をより豊かにしてくれるはずです。
これから住まいを建てられる方々も、相性のよい設計者を選んで
是非居心地のよい住まいをつくってください。

一週間お付き合いくださってありがとうございました。

落合 雄二/U設計室NPO法人家づくりの会所属)

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by npo-iezukurinokai | 2009-03-21 19:44 | 落合 雄二 | Comments(0)