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”まちに出た、建築家たち。”ーNPO法人家づくりの会

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杉並区立角川庭園・幻戯山房

昨日・太田黒公園から南へ5分のところの
角川書店の創始者で俳人の角川源義氏の旧邸へ向かった。
〜すぎなみ詩歌館〜

この屋敷も遺族からの寄贈により整備を行い、今年5月に開館した。
閑静な住宅街の車の長いアプローチを進むと
むくり(ふくらんだ屋根)のかかったポーチ
杉並区立角川庭園・幻戯山房_d0021969_17304114.jpg

だが、太田黒公園のケタ違いのスケールの後では、
こじんまりと言うか・庶民的というか・質素というか、身近に感じられる。
が、敷地は400坪を越え、床面積99坪の立派なお屋敷。
杉並区立角川庭園・幻戯山房_d0021969_17305310.jpg


1階はどの部屋も開け放されて出入り自由
杉並区立角川庭園・幻戯山房_d0021969_1737032.jpg

玄関からすぐに3段の階段で進むと展示室になっている角川氏の元書斎
大きなテラス窓から庭が眺められる。
ここからいくつの名句が生まれたのだろうか?
陳列してある短冊の一句
「秋風に石1つ積む吾子のため」

杉並区立角川庭園・幻戯山房_d0021969_17312729.jpg

隣の元食堂と居間を1つにした「詩歌館1」は庭の全貌が眺められる。
「どうぞ」と言われて座り込むとススキが揺れ穏やかな時が流れる。
(この部屋や茶室は貸し出しをしている)

杉並区立角川庭園・幻戯山房_d0021969_1735883.jpg

茶庭に大きく開かれたお茶室はシンプル
竹の床柱と黒塗りの地板
ここではお庭の眺めと句がご馳走なのだろう。

昭和30年建築
設計 加倉井 昭夫(建築家で俳人か?)
設計図書が展示されていたが新築時から大分改築をしたようだ。

あいにく2階の「吾子」達のお部屋は非公開だったが
見せる展示だけでなく、今も有効に使われている公開は好感が持てる。
いつの日か「お茶会」か「句会」で来てみたい気にさせる詩歌館でした。

【山本ミヤ子/(一葉建築アトリエ)/(NPO法人家づくりの会)】
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by npo-iezukurinokai | 2009-10-28 17:42 | Comments(2)
Commented by 山本成一郎 at 2009-10-29 23:01 x
山本ミヤ子さんの息子ではなくアカの他人の成一郎です(^_-)
実は20年くらい前に勤めていた事務所で、太田黒公園周辺地区の街並み調査を担当しました(杉並区からの依頼業務)。当時の角川邸は外から羨ましく思いながら眺めるだけだったのですが、いまやこんな形で公開されているんですね~♪
今度訪ねてみたいと思います(^^)
Commented by 山本m at 2009-11-04 09:02 x
そうでしたか・・
もう一度いって下さい。
存分に見られます。
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