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”まちに出た、建築家たち。”ーNPO法人家づくりの会

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光のグラデ-ションで繋ぐ

築80年の住まいのリフォーム(一部減築)と増築の仕事の取材があった。

80年の時間と対峙するのは難しい、歴史ある住まいに新しい家を合わせるという方法も、たぶん
違うし僕には力不足と考えた。そこで母屋と新しく増築する若いご夫婦の住まいは、中庭を挟んで北側に並べるような構成にしました。
この家が刻んだ長い時間を中庭を挟んだ距離の中で光や庭の緑がグラデーションのように、親世帯と子世帯を徐々に静かに調和させてくれるのではと考えたのです。

d0021969_167364.jpg深く美しく翳りのある母屋のリビングから見る南の庭を、若夫婦の明るいリビングからも中庭を挟んで眺められるような構成としました。
大切に家族に愛され続け手直し手直ししながら80年の時を生き、ここにきてまた新たな力を得て二世帯住宅になりました。
機能利便性性能ではとっくに捨てられていたはずのこの長寿命の家とは、家族の記憶を刻んで大切にしたいと思われるご家族だけの世界に一つだけの住まいの事でした。



 高野 保光/遊空間設計室NPO法人家づくりの会所属)

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by npo-iezukurinokai | 2010-10-30 16:07 | 高野 保光 | Comments(0)
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