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”まちに出た、建築家たち。”ーNPO法人家づくりの会

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調湿機能と蓄熱機能

 一昨日の工法の現場は足場がかかってしまい、見えにくくなってしまいました。今回のブログでこの工法を取り上げたのは、写真での見え方やデータ化された性能だけではない、空気の質についても気にしていただければと思ってのことです。集成材工法で作られた軽井沢の山荘に泊めていただいた時、それを強く感じました。
山荘に泊めていただいた夜も、その翌朝も、外は真っ白い雪景色で零下5,6度なのに、家の中の空気がとっても柔らかく心地良かったのです。うまく言葉で表現できないのですが、単に断熱性とか機密性が高いというのではなく、空気の質が違っているように感じました。軽井沢の林の中というポイントは大きいでしょうが、それだけではない気持ちよさがありました。多分その気持ちよさの要因は120mm厚の木単体の壁が持つ吸放湿機能と蓄熱された壁全体から包んでくれるような輻射熱にあるのではないかと思います。想像だけでは得られない体験でした。
調湿機能と蓄熱機能_d0021969_17411571.jpg

ちなみに日曜日現場を見られた建て主さんは、在来軸組み工法の洗練されたデザインの方が好きだけど、空気の質のよいほうがいいということで、集成材工法を選択されました。
="http://www.yui-sekkei.co.jp/">藤原 昭夫/結(ゆい)設計(NPO法人家づくりの会所属)
by npo-iezukurinokai | 2011-01-19 17:58 | 結(ゆい)設計 | Comments(0)
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