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”まちに出た、建築家たち。”ーNPO法人家づくりの会

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「木の家リフォームを勉強する本」

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1月21日は夕方から「木の家リフォームを勉強する本」出版記念セミナーに参加するために、早稲田のスコットホールに出かけてきました。写真は会場となったスコットホールです。
この本は建築家の三澤文子さんが中心となってまとめられた本で、これからリフォームを考えたい一般の方向けということではありますが、かなり内容の濃い、専門的な解説が丁寧にされている本です。その点では、プロが読んでも十分に読み応えがある内容になっています。
今回の出版記念セミナーでは、本書の重要な考え方である「建築病理学」という新しい学問について、英国での実践例を村上洋子氏より、岐阜県森林アカデミーでのカリキュラムの説明を辻充孝氏より、それぞれ発表がありました。
中古住宅を評価して使い続けてゆくために「建築病理学」による評価が有効であるということが発表の趣旨です。現実には、中古住宅の評価については百科騒乱のような感じで、あちこちで独自の評価基準がつくられて、てんでバラバラな活動になってしまっています。しかし、そのなかでも三澤さんたちが実践しておられる「建築病理学」に基づく評価は大変バランスのよいものだと、お話を聞いていて思いました。
スクラップ・アンド・ビルドの新築主義からの脱却のためには、中古住宅の診断と評価、それにともなう改修工事の実践と、改修による資産価値の再評価を社会的に認められたルールとして共有化してゆく必要があります。そうした、長い展望で考えたときに「建築病理学」というのはとても視野の広い有効な考え方なのだと思います。
この日は、出版に関わった人たちのご紹介に続き、リフォーム事例を取り上げてもらった私も含めた人たちのご紹介をしていただきました。
最後に、建築病理学により住宅を診断する人を三澤さんたちは「住宅医」と呼んでおられますが、昨年まで名古屋で開かれていた「住宅医スクール」が今年の6月より東京でも開催されるとのこと。私もぜひ参加してみたいと思っています。

アトリエフルカワ一級建築士事務所 古川泰司
by npo-iezukurinokai | 2011-01-26 11:33 | 古川 泰司 | Comments(0)
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