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”まちに出た、建築家たち。”ーNPO法人家づくりの会

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バリアフリー改修と耐震

今日はバリアフリー改修と耐震についてです。
昭和の頃の住宅は今よりも畳の部屋が多くて、廊下があり、キッチンや浴室、トイレは北側にある間取りが一般的でした。廊下と畳の部屋の界は敷居で区切られていて、3センチ以上の段差があるのが常です。耐震診断に伺うお宅のほとんどがそういう造りです。
住人が高齢になるとこの3センチの段差が家での転倒の原因になります。車椅子を使う様にでもなれば、5ミリの段差も移動に支障をきたすことがあります。
そこで、段差解消や手すりの設置などのバリアフリー改修をすることになります。が・・・・、バリアフリー改修=手すり、段差解消ではないはずです。
段差をなくして、安全な移動を保証することは基本にありますが、それと同時に加齢に伴う暮らし方にも適した間取りやスペース造りを行うことが大切だと思います。その時には設計者の経験が必要になります。
既存の家を間取りから変えようとすれば、既存の壁を取り払ったり、新しい柱や梁を補強したりすることが生じます。
バリアフリー改修によって耐震性を低下させるような事がないように、改修計画を立てる時には、耐震補強も行う事を忘れてはいけません。もし、耐震診断を受けていない場合は、是非、受けられてから改修計画に掛かることをお勧めします。
事例は将来車椅子になった時も自宅で、出来るだけ自分で行動できるようにしたい、という思いでバリアフリー改修をされた家です。
廊下とトイレの床には16センチの段差、浴室の床も10センチの段差。もちろん廊下と畳みの部屋には3センチの段差がありました。そこをすべてフラットにしました。浴室はユニットバスに変えて段差の無い3本引き戸。居間、食堂、廊下、洗面脱衣室が回遊できる間取りに大きく変わりました。
部屋出入り口や廊下幅も広げて、スムーズに動けるようにしました。

写真は改修前後のトイレ、回廊型の洗面脱衣室
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菊池 邦子/テリトプラン
NPO法人家づくりの会所属)

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by npo-iezukurinokai | 2011-06-22 21:30 | 菊池 邦子 | Comments(0)
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