『
夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです。』
村上春樹の言葉のように、運命の朝、ワクワクした気持ちを
抑えきれず夢を見るために僕は早起きをしました。
日本代表18年間で3度のオリンピックと5度のワールドカップ出場を果たした
澤選手の「夢は見るものではなくかなえるもの」という強い思いや、
今大会何度も何度も逆境をはねのけてきた
なでしこジャパンに、
世界一の夢を見るのに十分過ぎるエネルギーを感じていたのです。
いままで一度も勝ったことのない強く早く大きいアメリカの女子サッカー人口は504万人、
それに対し日本はわずか2万5千人。
しかもプロとしてサッカーで生活ができる選手は日本にはまだ数えるほどしかいない。
でも、誰一人環境のせいにしている選手はいなかった。
小さな選手達の気持ちの強さとそれを支える技。岩手出身の岩清水選手はじめ、選手達は
被災地への思いを胸に最後の最後まで諦めずにピッチ上で躍動していた。
2度も先制されながら、その度に追いつく、さすがにもうダメかと思ったその2点目、
延長終了間際の澤選手の奇跡の同点ゴール、もの凄い夢を見た。
PK戦を前に円陣を組んだその中心には、驚くほど満面の笑みの
佐々木監督がいて、穏やかで幸せそうな選手達がいた。
あの時に
サッカーの神様は勝負を決めたに違いない。
勝った瞬間、日本チームの輪に入らずアメリカの選手達に駆け寄った宮間選手にも、
敗れたアメリカの
ワンバック選手の
勝者をたたえる姿にも涙した。
''To Our Friends Around the World
Thank You For Your Support''
そして、金色の紙ふぶきが舞う中、
ワールドカップが高々と掲げられ、
あの横断幕が日本国民の思いを世界の国々に伝えた。
あの日、確かに日本中が
夢を見た。
高野 保光/遊空間設計室(
NPO法人家づくりの会所属)