最近は趣味が高じて、家づくりにおいても植栽計画に興味津々です。
小さな鉢の中で、日々鍛錬しております。
その一つの事例として、この春に前橋市に完成した『赤城山を望む家』のアプローチを紹介します。
アプローチの飛石は360□の白御影石とし、その周りには佐久の鉄平石を取寄せて敷き詰めました。
鉄平石の紹介は、
コチラ≫
アプローチは駐車場一台分5.3mの奥行きと長くはありませんが、
竹柵を設けることにより、植栽を守るのと同時に奥行き感を作り出しています。
植木は『植木のまち』安行を建主さんと一緒に巡り、自らの目で確認し、気に入った物を選んでいます。
正面から見て左側にシダレザクラ1本、右側にモミジの株立ち2本を植えて、
ゆくゆくはアプローチに覆いかぶさり、トンネル状になることを期待しています。
シダレモミジの足元は、御影の縁石で格子を組み、
市松に黒玉石(那智黒)とサツキ・ヒメクチナシの刈り込みを植え、モダンな前庭を演出しました。
白壁に映し出されたモミジの影に心和みます。
ちょっとしたライトアップですが、来客者に対する『おもてなし』の心を意識して設計しました。
これにて『盆栽を楽しむ』はお終いです。
根來宏典
根來宏典/根來宏典建築研究所(
NPO法人家づくりの会所属)