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”まちに出た、建築家たち。”ーNPO法人家づくりの会

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復興住宅にシェアハウスはないか?


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このような静かな海を被災地で見ていると、前から考えていたことが益々強く意識させられてきます。

津波で流されて家族の員数が少なくなった方が多くいて、しかも中高年の方が多いと聞きます。
若い方がこれを機に新しい家をつくるということはごく自然なことのように理解できます。
しかし中高年で子供も独立しているとか、一緒に住む若い家族もいずれ都会に出て独立するなど、
一人住まいになることが予想される場合、新しく家をつくることにエネルギーが沸くのだろうかと考えてしまいます。
そのような方にはむしろ、共同で使用する少し大きめな居間食堂及びキッチン浴室等を備え、それに個室群を付設したシェアハウスの方が孤独が癒されてよいのではないかと考えられます。
それぞれの個室にはミニキッチンとバストイレを有するようにします。
共同使用の居間食堂や廊下等は自冶体等公的機関がつくり、個室群は個々人がつくる方がスムースに社会に定着しそうです。
できれば個室は移設が容易な建築方法で建てられる方がよい気がします。
その方が、もしそこで気まずくなったら他の土地に簡単に移れるからです。

もしかしたら、このような住形式が移行して、グループホームに出来れば、スムースに福祉施設に移行可能になります。これは単なる被災地の特殊な住形式に留まらず、日本の新しい住形式や文化を提案することになるかもしれません。ただ正直、このような考え方をどのようにしたら現実化させることが出来るのかわかりません。みんなで少し考えてみてもいいのではないかと思っています。いい考えがあったら教えてください。

藤原昭夫/結(ゆい)設計  
by npo-iezukurinokai | 2011-10-14 13:03 | 結(ゆい)設計 | Comments(0)
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