今週、ブログ当番の水口裕之です。1週間よろしくお願いします。
今日は鎌倉の現場で外壁の色決め。
吹き付け財などは無限に色が選べてしまうので建て主さんに選んでもらおうにも
簡単には決まるものではなくて、
陽のあたり方でいくらでも色の見え方も変わってしまうので、考えれば考えるほど
決めきれないということになりがちなのです。
選択肢があまりに多すぎるのも考え物で、色の選択肢はもっと少ない方がきっと良いのに。
無粋に色の番号で決めるより、色の名前で決めるって方法もありです。
日本の伝統色にもなかなか素敵な名前の色がたくさんあります。
(参照)
和色大辞典
これは同じく今日行った別の現場の内装。
アクセントカラーとして紺色に少し緑混じりの色のビニールクロスを張っているのですが、
日本の伝統色でいう「納戸色(なんどいろ)」に近い色。
調べて見ると「納戸色」というのは、昔のお屋敷の納戸に藍染された生地や着物が
重ねられた様子から生まれた名前らしいとのこと。
色の名前ひとつにもこんなストーリーがあるのもなかなか素敵で、イメージもしやすいです。
これから納戸の壁はこの色にしてしまおうかなとか思ってみたりもして。。
水口 裕之/水口建築デザイン室(
NPO法人家づくりの会所属)