今週ブログ担当の根來でした。「素材と技術を巡る旅」は、如何でしたか?
最後になりますが、これらの旅の成果を活かした事例を紹介します。
私どもが設計監理しました『対岳荘』という住宅。アプローチの夕景の様子です。
本住宅は、前面道路側からのプライバシーを確保しつつ、
一歩中に入ると雄大な赤城山(群馬県)を望める演出としています。
そんな内部空間に入った時の感動を高めるためには、アプローチの計画も重要と考えます。
アプローチの飛石は360□の白御影石とし、その周りには佐久の鉄平石を敷き詰めております。
アプローチは駐車場一台分5.3mの奥行きと長くはありませんが、竹柵を設けることにより、
植栽を守るのと同時に奥行き感を作り出しました。
植木は『植木のまち』安行を建主さんと一緒に巡って、
自らの目で確認し、気に入った物を選んでいます。
正面から見て左側にシダレザクラ1本、右側にモミジの株立ち2本を植えて、
ゆくゆくはアプローチに覆いかぶさり、トンネル状になることを期待しています。
シダレザクラの足元は、御影の縁石で格子を組み、
市松に那智黒とサツキ・ヒメクチナシの刈り込みを植え、モダンな前庭を演出しました。
駐車場の床は那智黒の洗い出し。
ただ駐車スペース全面ではアプローチに対し、ボリューム的なミスマッチと感じたので、
スケールを分節させる意味で中央にタマリュウをボーダー状に植えました。
ライトアップによる白壁に映し出されたモミジの影に心和みます。
こちらの住宅では、上記した素材や技術以外にも、
煤竹、網代、漆、和紙、十和田石、青森ヒバ、珪藻土、オリジナル建具、
オリジナルキッチン、拘りの床暖房対応フローリング、、、、
詳しくは、
コチラ≫をご高覧下さい。
根來宏典