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”まちに出た、建築家たち。”ーNPO法人家づくりの会

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窓でも壁でもないもの

昨日のブログを書いていて、1998年にとあるアイデアコンペで
考案した住宅を思い出し、懐かしさもあって倉庫に潜りました。
恥ずかしながら公開します。

15年も前に遡るものですが、当時の技術で実現できそうなことを
当時の頭で考えました。

ここでは窓のみならず、壁の概念も一旦壊して、季節や日夜、時間
によって変化する外界の気候に合わせて、壁のようなものになったり、
窓のようなものになったり、光を調整したり、シャッターにもなったりす
る装置のようなものを材料の組み合わせによって再構成しています。

壁にも窓にもなるような、壁でも窓でもないものです。
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夜間や冬季の日光が望めない天気の日は、外気側のルーバーを閉じて、
室内側の高断熱パネルシャッターを閉じることで壁として機能させます。

真夏の日中は直射日光を遮りながらも視線は抜けるように外部のルーバ
ーを調整することも可能ですし、気候の良い季節や冬季の晴れた日中に
は全て全開も可能です。

夏の夜にも重宝する通風シャッターとして、防犯性能を満たしつつ風をとり
込むことも可能です。

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ルーバー使用時(角度を調節し日光を遮蔽や透過させながらも風をとり込める)

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ルーバー全開時(冬季の日中に充分な採光が望める)

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ルーバー全閉時(室内側の断熱パネルを閉じると壁に,角度調整で通風シャッターとしても使用)
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このコンペの翌々年辺りに、外付けのルーバーシャッターが製品化
されたのは、単に偶然だったのかもしれませんが、当時悔しい気持
ちになったことを思い出しました。


現代ではこれに似たものというかもっと進化したものが次々と開発・研究
されていますが、近い将来、壁自体がスイッチや、その時の環境に合わせ
て自動的に透きとおって窓のように変化したり、視界を一瞬で遮ったり、
その壁自体がTVのようなメディアディスプレイや照明そのものにもなったり、
冷暖の熱をもって空調としても機能していたりと、言葉として定着していた
概念同士の境界線が曖昧となり、ますます解体されていく時代に入るので
はないでしょうか?

その頃には建築家という概念はどうなっていることだろう…


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こちらは咲き始めた我が家の朝顔ですが、写真のみお裾分けです!

それでは今週はこれまでとして高野さんへバトンをお渡しします。


(杉浦 充/充総合計画)
by npo-iezukurinokai | 2013-08-16 10:12 | 杉浦 充 | Comments(0)
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