栃木は
大谷石の蔵が多く見受けられます。
先日、宇都宮で打ち合わせがあり帰りに「
旧篠原家住宅」を見てきました。
JRの宇都宮駅のすぐそばにあります。江戸時代から醤油醸造、肥料業などを営んでいた明治時代の豪商で、いまは母屋と石蔵3棟が残っています。
栃木では大谷石の蔵をよく見かけますが、ここの壁は大谷石のナマコ壁です。柳宗悦が自らデザインしたといわれる日本民藝館本館も、大谷石のナマコ壁を採用していますが、栃木の民家や蔵からインスピレーションを得ていると思われます。柳の自宅も、栃木から長屋門を移築したりしていますし。

僕は栃木出身でこの建物の前を毎日通っていた時期もありましたが、子供の頃は民家にも蔵にも全く興味がなく、なんかダサイよねって思ってました。でも、最近そのダサイと思っていたあたりになんかヒントがありそうで、民家や古い建物に魅力を感じるようになってきました。
多分、年のせいかな?
誠実につくられたもの、微妙にずれていたり、歪んじゃったり、曲がっていたり、理性的な意識の世界とは違う生命感を感じ、作為から離れた「無心」というかよく分からないのですが・・・・惹かれるのです。
小さい頃から身近にあった大谷石の蔵や民家、平凡の美、静寂の美、健康の美というか?やっぱり、ちょっとダサイかなという気もするし、なんか良いなとも思う。頭の良い、知的でクールで作為的な建築ばかり世の中に増えてきて、ちょっと食傷ぎみなんでしょうか。
最近「侘び」とか「歪み」とか「不完全」とかに魅力を感じています。
ん〜・・・・・・・・ちょっと、温泉でも入ってくるかな。

日本民藝館本館の大谷石のナマコ壁