住宅の設計に薪ストーブをたくさん取入れていますが、ペレットストーブはまだ一度もありません。薪ストーブに比べ近隣への影響が少なく手軽に使えるので、これからはペレットストーブの選択肢もあるかと思い、先日【木質ペレットの国際動向と日本市場の発展】というフォーラムに参加してきました。
アメリカやヨーローッパに比べるとまだまだ日本のペレット市場は未熟で、年間販売台数も薪ストーブの1/5ほどですが、新機種もたくさん出てきているようです。数年前のものに比べると炎の見え方がきれいになり、排気の臭いもほとんどないので街中でも使えそうです。
問題は燃料の供給。一部のホームセンターで扱っているところもありますが、燃料代と同じくらいの送料を払って取り寄せるしかないのが現状です。全国のガソリンスタンドやホームセンターで販売するようになれば、灯油のストーブに代わる時代がやってきてもおかしくないと思うのですが、先ずはペレットストーブを使う人が増えないとそれも難しいのでしょう。燃料代も灯油と変わらず、なにより化石燃料を使わず炎を楽しみながら暖を採れるペレットストーブ。森の国日本ならではの普及の仕方がありそうです。
松原正明/松原正明建築設計室