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先日の日曜日三菱1号館美術館で「画鬼・暁斎」ー幕末明治のスター絵師と弟子コンドルーを
見てきました。
存在を捉えたその眼差し、早描き、的確で繊細なデッサン力、日本画の画法、圧倒的な作品の力に言葉を失いました。暁斎は、まず観察して記憶し、その後に記憶を元に絵を描いたそうです。
その絵はどの段階で描くことを止めても、その描かれている線同士のバランスがいつも取れていて、さらに、一枚の絵全体のバランスも取れていたというのですから、驚きです。
ジョサイア・コンドルは暁斎の弟子でした。ご存知のように「日本近代建築史の父」と言われていますが、24歳で来日しています。当時自らデザインした家は一軒も建てていなかったようですが、来日するや明治政府のためにいくつもの建築を設計し、工部大学校では自分とほぼ同世代の辰野金吾や、片山東熊・・・そうそうたる建築家も育てています。こちらも凄いですね。「暁英」と名乗った暁斎の弟子としての絵の完成度にも脱帽でした・・・
岡倉天心とフェノロサが、暁斎を東京美術学校の教授にしようとしますが、まもなく暁斎は59歳で亡くなり、2人の願いは叶いませんでした。もし、あの時、暁斎が教授になっていたら今の日本画は違ったものになっていただろうと言われています。それだけの人が、なぜ日本美術史から消えかかっていたのかが、本当に不思議です。
「暁斎とコンドル」2人の作品の触れ巾の広さ、批判精神、豊かさ、恐れ、華やか、遊び心、官能性・・・・・
混沌としている現代、この時期にこの展覧会が投げかけたものは大きいと感じました。
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