東京にも大雪警報が出た本日ですが、市ヶ谷も窓口当番をしている間にみるみるうちに外の景色が真っ白になりました。

大雪で思い出したのが、4年前に東京に大雪の降った次の日に行った雪国秋田のことでした。旅の目的は当時ちょうど重要伝統的建造物群保存地区に指定されたばかりだった秋田県増田町を訪問することでした。増田町は伝統的な建造物が多く保存されているだけでなく、その内部に内蔵があることが特徴的でした。建物の中に入れ子のように蔵が建っているのです。

黒漆喰の壁が雪に反射した光に当たり優しい柔らかい表情をしていました。蔵というと物をしまう場所と思っていましたが、増田町の内蔵は居室として座敷が設けられていました。増田町ではかなりの割合で内蔵に座敷が設けられ、限られた家族が使う部屋とされていたそうです。

増田町以外にも近辺の蔵を数か所見て回ったのですが、その中には酒蔵も数か所あり、見学すると試飲も勧めて頂き日本酒を頂くということを繰り返していたら、すっかり日本酒の美味しさに目覚めてしまいました。珍しかったのは写真の日の丸酒造で頂いたヨーグルトのお酒です。ヨーグルトと甘酒が混ざっていて、飲みやすくてグイグイと飲んでしまいそうでした。
工藤夕佳/mokki設計室一級建築士事務所