本日の窓口当番の丸石です。

東京お台場にある 1/1スケールの立像です。
今年40周年を迎えるアニメ番組の主役ロボットのガンダムです。
製作は乃村工藝社さんがメインで陣頭指揮を執り、
一部パーツはタイなどの海外で製作した物を船便で日本に送り、
このお台場の現地で組み上げていったそうです。

アニメーションという架空の世界のものを 実際に1/1スケール
で公衆の面前に出すにあたって 製作担当者が検討参考として
よりどころにしたのが、1/60サイズのプラモデルとのこと。
私たち建築に携わる人たちが、1/100・1/50などのスケールで
実際の1/1の家を建てる際に、検討で使う模型をつくる工程と
似ていた訳です。
さて、そのガンダムのプラモデル(略してガンプラ。)
どこでつくられているかと申しますと、静岡県にある工場。

世界に流通するほとんどの商品がこの静岡の工場で生産されている
ようです。今までの累計生産数、なんと約5億!すごい数です。
静岡県はプラモデルの出荷額・生産量が断トツで日本一。
数あるメーカーがここ静岡県で生まれています。

このマークを見て、プラモデルを作ったことがある人であれば、
すぐにピンとくるはずです。左側の赤い星は「情熱」右側の青い星
は「精密」をあらわす、タミヤ模型さんの星のロゴマーク。
プラモデルの精巧な箱絵に魅せられた方も多いはずです。
タミヤさんはプラスチックモデルのリアルな表現のために
現地への実物取材はもちろんのこと、現物を購入して、分解、
バラして、製品作りにフィードバックしてきたそうです。

なぜ、静岡がプラモデル生産地として現在の地位を築いたのか。
諸説あるようですが、始まりは徳川家康が眠る久能山東照宮を
造営するために、幕府が腕利きの木工職人を集めたこと。だそう。
豊かな自然・流通路に恵まれた事もあり、木材加工業が盛ん→
プラモデルの源流である木製模型へ→木製からプラスチックへ。
と変遷を経てきました。

【模型の世界首都・静岡】を表明するだけあって、
プラモデルは静岡県の伝統工芸品のひとつなんですね。
昨日今日と静岡で開かれている
第57回 静岡ホビーショーは大盛況でしょう。
最後に・・

この静岡行に同行した 家族である 妻・9歳の娘は
「なんのこっちゃ?」と当然不満です。
静岡まで来て、模型の会社やら、物流倉庫やら、工場巡りを
して、写真を撮って喜んでいるのは自分だけです。
彼らのへのフォローですか? もちろん考えておりました。
「ここでしか食べられない 美味しい物を食べに行こうよ。」

ここでしか明かせませんが、終わりよければ、全てヨシ!
という素晴らしい言葉を実践あるのみです。
techtohook丸石隆行一級建築士事務所/丸石隆行