人気ブログランキング |
ブログトップ

”まちに出た、建築家たち。”ーNPO法人家づくりの会

iezukuri1.exblog.jp

リサイクル源流探検

 昨日は、”新しい暮らし”と銘打ったのに、
今日は何のつながりも無いリサイクルの話に、、、、。
でもでも、話題は新鮮な方がと今日のびっくりを報告します。
、、、長いです。

 この時期、食事会やパーティーに忙しい方も多いかと思うが、
今日はその残り物の行方を追ってみた。
場所は都心一等地の紀尾井町。
大小50のレストランを抱えるという大型ホテルで、
調理過程を含め膨大に出るだろう食材や花束等の生ゴミ。
これをどう処理しているのか?
、、、なんて実は今日まで真面目に考えもしなかったのだが、、、。

 このホテルで出る生ゴミは一日5トン!
それをここでは従業員への”徹底的な分別教育”によって
100%リサイクルしているそうだ。
まず食材等を専用機械で切り刻み、36分間攪拌する。
この段階で水分の大半は分離され、約1,5トンの固形物が残る。
これをさらに二日間を要して土のような粉末にする。
だが、その内部にはまだバクテリア等が残るため直接土壌に混ぜると
発酵して熱を出すため、作物に悪影響を及ぼす。
そこで、この土状の粉末をホテルから専門業者に渡し、
2か月間かけて本物のたい肥にしてもらう。今度はそれを
契約農家に渡してホテルブランド米の栽培に利用する。
それが従業員食堂でご飯となって戻って来るのだそうだ。
 まさにこれ”食の循環システム”。生ゴミだけでなく、厨房排水の中水化など
「やれるところは徹底的に取り組んだ」と、
普段は黒服の陰に隠れている作業着のホテルマン技術者は熱く語っていた。

 なぜそこまでやれたのか?
それには経済面でも確かな効率性があるようだ。
これらの取り組みを行う前、ゴミの処理費は年間3500万円。
このプラント投資が11000万円、それを3,7年で回収してしまったらしい。
さすが、量が量だけにその効率もいいのかもしれない。
d0021969_7591714.jpg


 では、我々の住宅分野ではどうか?
新エネルギー分野の話題は別の機会としても、
雨水利用などはそれに近いが、投資コストとその利用再利用範囲は
住宅だけにかなり限定されるため、出きればこの分野は一軒単位で無く、
集合住宅や分譲地などでは街区単位での取り組みが望ましいのかもしれない。
とはいえ、まだまだこのゴミの世界、取り組み方向は無限に有りそうだ。

 今日熱く語っておられた言葉が印象に残る。
「ゴミは捨てる方の意志一つで命が決まる」
 まず我々は、暮らしのゴミがでる前段階の建設ゴミで実践すべきだ!
それは材料指定であり、歩留まりであり、作業工程に基づいた設計から始まる。
必要な素材とその調達法をイメージできなければ、
モノ、人、運搬に無意味な無駄が生まれ、
技ある技術者が育つはずのコスト(投資)が泡と消える。
 そのために不可欠なのは現場力!
素材の源流から住宅現場まで、現場作業とは
”何から初めて、何で終わるのか”を知ること。
それにはそれぞれの現場を歩くしか無いだろう。

だから現場は楽しいのである。

徳井正樹
---
この取材、実は日本女子大学の「児童学科 縦の会」のツアーに
同行させて戴いた賜物。
こんな部外者を参加させていただき、ありがとうございました。
by npo-iezukurinokai | 2007-12-04 17:20 | 徳井 正樹 | Comments(0)
<< 1300年のメッセージ 新しい暮らし、あれこれ(1) >>