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”まちに出た、建築家たち。”ーNPO法人家づくりの会

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太陽熱利用

太陽熱利用は簡単なものから言えば、窓を作って陽を入れる・・・があります。日中、日当りの良い部屋はそれで十分といえば十分ですが、出来れば昼間の太陽熱のエネルギーを夜まで残したいと思います。太陽熱は考え方によっては、ものすごく大きなエネルギーですが、実際使おうとすると上手に使わないと直ぐに無くなってしまいます。冬、昼間暖かくても、夕方・夜には冷え込んでしまいますよね。また、住宅の場合、昼間は出掛けている方が多く、太陽熱を利用していない場合がほとんどです。太陽熱利用にもいろいろ考え方がありますが、私は先ず昼夜の温度を出来るだけ小さくしたい、また屋根や2階にしか当らない太陽熱を、何とか1階にも利用したい、家の中でも日当りによって温度差が大きいので、その差を小さくしたい・・・そのような事から取組んでいます。それはエネルギーの節約、環境を守るだけではなく、人の住む環境を良くし、家の寿命も高めると信じてるからです。家の寿命については断熱でも触れましたが、温度が安定し、結露を減らし、また空気を循環させる事によって、空気のよどみを無くし、構造体などの劣化を防ぎます。太陽熱利用は設備として考えるのではなく、建物そのものを設計と考えます。

先ずはOMソーラー、詳しくはOMソーラーのHP見て下さい。私が最初にOMに興味を持ったのは、換気面でした。別荘などで人の手が入らない時も、0Mならば家中の空気を動かし、室温湿度も適正?に保ち、家の寿命には貢献していると考えました。床暖房とか、お湯採りではなく、家のシステムとして気になっていました。なかなか初めのうちはOM加盟工務店がとっつきにくく、近所の大工さんにお願いして、苦労しながら取り組みました。結果的にはそれが私にはプラスになり、今の考え方にもつながって来ています。

システムとして完成しているOMソーラーを装備する住宅・・・結構好きです。でも、予算が無く断念せざるを得ない場合が多く、いろいろ工夫して来ました。今は基礎、構造、断熱はOMであろうと無かろうと、マツザワ設計では同じですが、それはどんなシステムを採用しても、床下のコンクリートに蓄熱し、家の温度の場所・時間を超えた安定を望むからです。
鉄板屋根の温度は冬でも直ぐに50度、60度近くなります。通常そんな熱を無駄にしているのですが、皆さんの家でも冬は2階が暖かく、1階は寒い・・・なんて経験がありますよね。あれは屋根の熱が2階の部屋に伝わっているんです。窓からの陽射しもありますが、大きな原因は屋根の輻射熱でしょう。夏はそれが不快になりますが、冬はその屋根の熱を1階に持って行けば、住み易くなります。OMはその暖まった空気を床下に運び、床下のコンクリート、床を暖めます。床下のコンクリートを暖めると言っても、空気が運べる熱は知れています。ですから、断熱は大切です。また、その時の結果を求めるのではなく、その日の夜、翌日の温度変化を出来るだけ抑える・・・くらいに思ってます。床下には外気を通しませんので、地熱の効果も期待すると、それほど冷えていない床下を少し暖める事により、住む人は快適に感じる事が出来ます。暖かいまでは行きませんが、寒くない・冷たくない程度にはなります。期待するのは1日の、また数日の間の温度変化のカーブをなだらかにする事です。それによって住む人に優しく、環境にも優しく、財布にも優しい住宅となります。

d0021969_18504335.jpgソーラー利用は発電もありますが、先ずはお日様と仲良くして、太陽熱を有効利用したいものです。考えなければならない事は、如何に陽を取り込むか?如何にその熱を逃がさないか?如何にそのためのイニシャルコストを抑えるか?です。夏は逆に家に熱を入れずに、お湯採りをしたりしますが、考え方は同じです。ちょっと工夫は必要ですが、住み安い家の実現には、太陽熱は必要不可欠です。

マツザワ設計の太陽熱利用にも、いくつかグレード?が有って、OMソーラー、そよかぜ、簡単な太陽熱利用システムが有って、その次に蓄熱換気システムが来ます。まあ、予算で決めていますが、性能・好き嫌い・耐久性・操作性・・・などいろいろ違いはあります。

大きな窓を設けて、冬は日差しをいっぱい受け入れ、夏は簾を下げて日射を遮る・・・なんていうのも太陽熱利用です。小さなところから、いろいろ工夫が必要です。設計にも、生活にもアイデアが生かされてこそ、太陽熱の有効利用です。

松澤静男/マツザワ設計(NPO法人家づくりの会所属)
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by npo-iezukurinokai | 2008-03-06 18:51 | 松澤 静男 | Comments(0)
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