今日は終日事務所にいました。気がつけば夕暮れ。
そしてバタバタしているうちに、夜更けになってしまいました。
今夜は、以前にまとめた「二世帯住宅を計画する際に気をつけたいこと」を記します。
まず、設計者との打ち合わせは、二世帯住宅の場合、単世帯より複雑になりますが、当事者が全員揃って打ち合わせるのが基本です。
少なくとも基本設計の段階までは二世帯が一緒に行って下さい。
それぞれの暮らしをもつ家族が一緒に、または隣り合って住むわけですから、家をつくり始める前に考えておかないといけない事柄がたくさんあります。
敷地や建築資金は誰が用意するか、どのような暮らし方をしたいか、互いの世帯の距離の取り方、何を共有して何を分離するか等、本当に二世帯で住むことが最良かということまでをも、熟考せねばなりません。
この辺が二世帯住宅を計画するときのポイントといえます。
私たち設計者は、打ち合わせによってどのような関係の二世帯かを掴み、実際の土地の条件や予算などを考えあわせて、プランをたてます。
プランが決定して、基本的なことが決まり、打ち合わせ内容が細部になれば(例えば器具の選択とかスイッチ位置の確認とか)、単世帯住宅の打ち合わせと同様ですので、関係のある部分ごと世帯ごとの打ち合わせでも差し支えないでしょう。
ところで二世帯のなかには、打ち合わせ時の全員揃った席で、自分の意見をホンネで言えない立場の人がいたりします。
また、誰がどんな風にリーダーシップをとるかにもよりますが、ホンネの意見が対立することもあります。
そのあたりのところを、設計者はくみ取って調整していきますから、設計者を充分活用してください。
打ち合わせ直後に、どちらかの世帯からその日の打ち合わせ内容の変更願いが入るなんてことも二世帯の場合はありがちです。
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坂東 順子/J環境計画(
NPO法人家づくりの会所属)】