この寒さで、桜は咲きそうでなかなか咲きませんね。私の事務所の近くの大岡川沿いは桜の名所。
提灯と屋台でお花見スタンバイですが、肝心の桜が登場してきません。
今日は洋館付き住宅の話です。和風の玄関の横にとんがり屋根の洋間の付いた家を、私達愛好家は「洋館付き住宅」と呼んでいます。大正末頃から昭和10年代にかけて郊外住宅地に多く建てられた住宅です。私が参加している「よこはま洋館付き住宅を考える会」で把握しているだけで横浜市内に400件近くありますが、年々住人の高齢化や相続などで取り壊されている現状です。
間取りとしては中廊下型和洋折衷住宅といわれるもので、大正から昭和にかけての生活スタイルを現しています。玄関横の洋間は応接間や書斎に使われ、外から目立つ良い場所に配置されていました。洋間がステイタスを表していた訳ですが、そのルーツを遡ると、明治の鹿鳴館時代の和館・洋館並列に至ります。この詳しい話は「日本の近代住宅」(内田青蔵:著 鹿島出版会)を読んでください。私が洋館付き住宅に興味を持ったのは、かかりつけの医院がまさにこの様な洋館付き住宅だったからです。ちょっと薄暗く、床のフローリングは模様張り、板張りの腰壁、漆喰塗り、上げ下げ窓の建具等々。この雰囲気が何となく落ち着いて好きでした。今でも町でこのような家を見つけるとどんな人が住んでいるのかしら・・・と思います。
今日は3代住み続けているお宅の写真を紹介させて頂きます。シックハウスの心配の全くない家です。

洋館内部 住み手の思いが込められている
菊池 邦子/テリトプラン(
NPO法人家づくりの会所属)