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”まちに出た、建築家たち。”ーNPO法人家づくりの会

iezukuri1.exblog.jp

社会資産としての建物

 最近では東京中央郵便局の解体、建て替え問題でが話題になりました。1931年完成の昭和初期のモダニズム建築として評価が高い建物です。一応、当初の計画の2倍にあたる局舎の約3割を残し、東京駅丸の内側の外壁はほぼ存続することになったようです。完成後は登録有形文化財の登録も行うとの事。
 建築の仕事をしていると、有名建築でなくても残しておきたい建物が町の中にポツポツと見受けられます。その建物があるだけで、町並みに趣が加わるような・・・私達の仕事は、そのような住宅や建物を一軒一軒残して行く事だと思います。
 今、文化的な意味を持つ建物等を大切にして守っていくために「ヘリテージマネージャー」(heritageー継承物、遺産)を養成する動きがあります。多くの人に文化財の良さ、護って行く事の大切さを知ってもらうために活動する人の育成です。この動きは阪神大震災後の神戸から始まりました。いろいろな建物が消失してしまったからこそ、その大切さが分かるのではないでしょうか?全国的な普及はまだまだですが、今後だんだんと広がっていくと思います。
 私達の設計させて頂く住宅も、住み手のご家族だけでなく、道行く人にも前を通るのが楽しみ・・・・と思われる家になることを願って仕事をしています。
 そんな思いをまとめたのが、昨年12月に会で出版した「資産としての住宅 三方良し住宅のススメ」です。 皆様に是非、読んで頂きたいと思います。

出版本の表紙です。イラストをじっと見てください、住み継ぐ家族が見えて来ますヨ!
社会資産としての建物_d0021969_1423748.jpg


今週末はお花見日和になりそうですね。 では 皆様良い週末を!

 菊池 邦子/テリトプランNPO法人家づくりの会所属)

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by npo-iezukurinokai | 2009-04-03 14:36 | テリトプラン | Comments(0)
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