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”まちに出た、建築家たち。”ーNPO法人家づくりの会

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2005年 06月 03日 ( 1 )

私の中の世阿弥


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世阿弥の書いた能楽論集の中に「九位」と題され、九つの段階に演じ方を分けて書いたものがあります。正花風、寵深花風、閑花風、等など、この中で銀のお椀の中に真っ白な雪を入れた趣を閑花風と言い幽玄だと言っています。

私はこの閑花風を建築で作ってみたいと挑戦した事があり、信州に作った銀の山荘と題したものがそうですが、それは外壁に張った杉板の上に錆止めの銀ペンキを吹きつけたものです。

イメージはそれだけではなく、彫刻家の流政之が作った「流れバチ」のようなものを作りたいと、荒地に日本刀を逆さに突き立てたようなイメージを同時に追ったものです。

計画模型の段階で、施主を説得するのは容易じゃないな、これは根競べになるかもしれないと思っていましたが、模型を見せた途端、その模型面白いじゃないかの一声で簡単に決まってしまいました。銀色でどこと無くメカニックな感じに見えるその山荘が、カメラ店を経営している施主のイメージにピッタリだったようでした。

NPO法人 家づくりの会所属 小林英治建築研究所/小林英治

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by npo-iezukurinokai | 2005-06-03 19:08