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”まちに出た、建築家たち。”ーNPO法人家づくりの会

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ミニ講座

d0021969_12505461.jpg千駄ヶ谷「家づくりギャラリー」にて、『省エネ住宅の快適性とコスト』についてミニ講座を開催しました。右の図は都道府県別脳卒中の発生率と発生場所のグラフです。省エネ住宅は、身体的ストレス軽減につながります。年間冷暖房費を、1/3以下にすることも可能です。ただし、東京のように温暖な地域では、光熱費が激減したとしても、冷暖房費は年間数万円程度なので、節約金額だけで工事費の元を取るのは、相当時間がかかることになります。
半田雅俊
by npo-iezukurinokai | 2012-05-29 13:06 | 「家づくりの会」全体 | Comments(0)

世田谷散歩 その六

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高原の別荘にきたような、清清しい気分を味わわせてくれたアトリエ館を後にして、戻りがてら気ままにぷらぷらと桜新町方面へ住宅街を歩いてゆくと、家並みごしに突如巨大な構築物が見えてきました。

ここは駒沢給水所。

巨大な円筒状の給水塔が2棟、鉄橋によって結ばれています。
2棟の同じ形をした給水塔は、ヨーロッパの古城を思わせるようなロマンティックな風貌です。


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後で調べてみたのですが、この給水塔の完成は、なんと大正12年(1923年)、およそ築90年。
設計には、水道事業の近代化に大きく貢献し、近代水道の父と呼ばれた中島鋭治がかかわっているとのこと。この施設は、大正期の渋谷町(今の渋谷区)が起した事業の一環なのだそうです。

渋谷町では当時、急速な発展による人口増加で、井戸水がかれたり水質が悪くなったりして飲料水が不足し、町営水道の創設が待ち望まれるようになりました。そこで渋谷町が事業を起し、近代的な水道施設を整備して、多摩川を水源として取水された水を、河畔にある砧浄水場で濾過した後、ポンプでこの駒沢給水場に送り、渋谷町に配水していたそうです。
今ではその役目も変わり、震災など非常時に備えた貯水タンクとして使われているようです。

残念ながら、敷地の中は非公開のようですが、街路からながめていてもその威容は十分に伝わってきます。


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今回訪れたそれぞれの場所は、事務所から気軽にぶらりと散歩していけるところでしたが、身近なところにもいろいろな歴史が刻まれているものだなと、あらためて感心しました。
by npo-iezukurinokai | 2012-05-26 18:39 | 濱田 昭夫 | Comments(0)

世田谷散歩 その五

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画家向井潤吉は昭和8年に、ここ弦巻にアトリエを構え、平成7年に93歳で亡くなるまでこの地に暮らしていたそうです。アトリエと住まいを兼ねたこの建物は、昭和37年に、建築家佐藤秀三の設計により建てられ、アトリエの脇には、昭和44年に岩手県一関より移築された土蔵が併設されています。


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入口も当時の玄関のまま、ドアを開けて入ります。
住宅を兼ねたアトリエと併設された土蔵は、そのまま展示室として使われています。
壁には、画家が各地を旅しながら描いた、瑞々しい茅葺の民家の風景が並んでいます。


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一巡りして再び庭へと出れば、頭上に響きわたる葉のざわめきと鳥たちのさえずり。
ふと、どこか遠く旅にでかけたような錯覚におちいります。ついさっきまで歩いていた通りの喧騒がまるでうそのよう。この場所は他とは違う時間が流れているようです。


◆向井潤吉アトリエ館
〇所在地 〒154-0016 世田谷区弦巻2-5-1
〇交通機関
 電車
 東急田園都市線 「駒沢大学」駅西口 下車/徒歩10分
 東急世田谷線 「松陰神社前」駅 下車/徒歩17分
 バス
 東急バス(渋05)渋谷~弦巻営業所 「駒沢中学校」 停留所下車/徒歩3分
 東急バス(等11)祖師ヶ谷大蔵駅~等々力操車所 「駒沢三丁目」 停留所下車/徒歩3分
〇開館時間 午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)
 観覧料 200円
〇休館日 毎週月曜日(ただし休日と重なった場合は翌日)
 年末・年始(12月29日から1月3日まで)
 展示替期間(2012年3月21日から3月31日)
by npo-iezukurinokai | 2012-05-25 19:14 | 濱田 昭夫 | Comments(0)

世田谷散歩 その四

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代官屋敷の茅葺屋根を後にして次に向かうのは、同じく茅葺屋根の民家を多く描いたことで有名な画家、向井潤吉のアトリエです。
弦巻通りに掲示されている案内板のとおりに駒沢中学校の敷地に沿ってなだらかな坂道を歩いてゆくと、閑静な住宅街の高い石垣に、鬱蒼と茂る木立が見えてきました。


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角をまがって更に坂を上ってゆくと、向井潤吉アトリエ館の入口。
石垣と一体となった、趣のある門構え。門をくぐると、ひょっこりとたぬきでもあらわれそうな野趣に富んだ石段が迎えてくれます。


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木漏れ日のさす、少しカープした石段を上がってゆくと、なんだか遠いむかしばなしの世界に誘い込まれてゆくかのような不思議なこころもちがしてきます。
石段を上がりきると、切り妻の大屋根をもつ民家風のアトリエが見えてきました。


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(つづく)
by npo-iezukurinokai | 2012-05-24 18:58 | 濱田 昭夫 | Comments(0)

世田谷散歩 その三

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郷土資料館のエントランスに近づくと、巨大なくすのきが迎えてくれます。建物はその巨木を囲むように自然に配置されていて、外壁には独特な質感の素焼きのレンガタイルがはられています。表情豊かでありながらその色調は優しく、周囲の樹木の木肌や土の色、草木の緑と呼応して、すっかり風景に溶け込んでいます。内部へと進むと、外壁と同系色のレンガタイルが今度は床に使われていて、外観のイメージが内部へと自然につながり、エントランスホールの白い壁にはトップライトの光がやさしく注ぎ、とても心地よい空間です。

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この世田谷区郷土資料館は、世田谷区役所庁舎及び区民ホールと同じく建築家前川國男の設計です。区役所庁舎ができたのが1959年、こちらの資料館のほうは1964年の竣工。このころの前川事務所は、京都会館、東京文化会館、紀伊国屋ビル、埼玉会館など、戦後モダニズムの名建築を次々と生み出していた時期です。こちらの資料館も規模は小さいながら、並々ならぬ存在感を放っており、さすが巨匠の作品です。

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年末年始に行われる有名な世田谷ボロ市のときには、この資料館と大名屋敷のあるボロ市通りにはたくさんの市がたちます。賑わいにまぎれての散策も楽しいものですが、もし代官屋敷を訪れるのなら、春から秋にかけての天気の良い日、あまり人のいない午前中に訪れることをお勧めします。のんびり過ごすには絶好の場所ですよ。
さて次は、ここから駒沢方面に少し足をのばしてみましょう。

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◆世田谷区郷土資料館

〇所在地
 〒154-0017 世田谷区世田谷1-29-18 ボロ市通りの世田谷(大場)代官屋敷敷地内
〇交通機関
 東急世田谷線「上町」駅下車徒歩約5分。上町駅に近隣案内図があります。
 バスは(渋谷駅~上町・祖師谷大蔵駅・成城学園前駅・調布駅南口、田園調布駅~世田谷区民会館、等々力~祖師谷大蔵駅)の「上町」バス停から徒歩約5分。
〇開館時間
 午前9時~午後5時(入館は4時30分まで)
〇休館日
 毎週月曜日・祝日(祝日が月曜日のときは翌日も)・年末年始(12月29日から1月3日まで)
 ただし、11月3日とボロ市開催日(12月と1月の15・16日)は開館します。


(つづく)
by npo-iezukurinokai | 2012-05-23 18:44 | 濱田 昭夫 | Comments(0)

世田谷散歩 そのニ

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昨日は金環食、今日はスカイツリー開業と、巷では大きなイベントが続いていますね。
さて、こちらはゆっくりと世田谷散歩の続きです。


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ここを訪れた日は強い陽射しに少しあせばむような陽気でしたが、代官屋敷の中に入るとひんやりとした空気。そこは土間のたたき。台所です。
しばらく目がなれるまで暗くてあたりが見えないくらいです。昨今の建物ではなかなかお目にかかれない空間の「闇」がここにはあります。


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高い天井を見上げると見事な小屋組み。すすけて黒くうねった大梁の木組みがいにしえの生活を活き活きと語ってくれているようです。外にでればまた、まぶしい陽射し。
近年のものかも知れませんが主屋の廻りには土蔵やつるべ井戸もあり、とてものどかな雰囲気です。

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さらに敷地の奥へ進むと、郷土資料館がみえてきます。
(つづく)

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by npo-iezukurinokai | 2012-05-22 14:48 | 濱田 昭夫 | Comments(0)

世田谷散歩 その一

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                                          代官屋敷表門


こんにちは、今週のブログ当番の濱田です。

みなさん、今朝の金環食はご覧になりましたでしょうか。
一瞬、あたりが夕方のように暗くなり不思議な日差しになりました。

テレビではどこのチャンネルをつけても金環食のライブ映像一色。
あいにく日食観察用のめがねは持ち合わせていませんでしたので、テレビで紹介されていた、ピンホールカメラの要領で紙に穴を開けて、床面に像を映し出す方法を早速試してみました。厚紙に楊枝で穴をあけて、太陽にかざしてベランダの床に映してみると、本当に、三日月のように太陽が欠けた形で光の点が映りました。用意が遅かったので金環の状態でみれなかったのは残念でしたが、おもしろい体験ができました。
金環食が今回のように日本の広域で見れたのは、なんと932年ぶりとのことで、東京で次に金環食が見れるのは300年後!というのですから、こんなふうに気軽に見れるのは一生に一度の貴重な体験だったんですね。932年前の世界も300年後の世界も、あまりにも大きな時のスケールで想像しようもありませんが、それだけにとても浪漫をかきたてられます。

一転、いきなり身近で、小さなスケールになりますが、今週のブログ当番の間、世田谷にある私の事務所から歩ける範囲と決めて、気軽に散歩しながらゆっくりと過ごせる場所をいくつかご紹介します。陽気のよいこの季節、気ままにふらりと散策してみては如何でしょうか。

散歩のはじめは、世田谷区立郷土資料館です。最寄駅は東急世田谷線の上町駅。
ここの敷地は、元は代官屋敷で、江戸時代中期以来彦根藩世田谷領20ヶ村の代官を世襲した大場家の役宅だったのだそうです。今も残る表門と主屋は重要文化財に指定されています。
通りに面する茅葺き屋根の表門の脇の入口からはいると、同じく茅葺き屋根の大きな主屋が見えてきます。
(つづく)

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                                          代官屋敷主屋

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                                          主屋台所入口
by npo-iezukurinokai | 2012-05-21 15:07 | 濱田 昭夫 | Comments(0)

竣工間近!「多摩丘陵に建つ家」-6/家族室

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前回の写真とほぼ同じ位置から1階方向を見下ろすと家族室が見えます。
左側の18㎝角の太い柱は上部居間・食堂のオブジェのような木組みの2本の太柱の一方を受けており、家族室の大黒柱的存在になっています。
その向こうに2間長さの家族共用の机が続きます。
右(南)側の壁には、これも共用の本棚の列、その間の3部屋の子供室出入り口から光がこぼれています。
本棚の置かれていない部分にはベンチ状のソファーが置かれる予定。
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反対(東)側から西側を見ました。
子供室これに続くランドリールームの出入り口からの光が印象的です。
右側18㎝角の太柱の向こうに2階から下りてくる階段、これも、太柱同様、家族室の重要な点景となっています。
開口が限られていることが、かえって、この部屋に落ち着いた雰囲気と印象的な光の風景を誕生させることになったように思います。

( 野口 泰司/野口泰司建築工房NPO法人家づくりの会所属)
by npo-iezukurinokai | 2012-05-19 21:27 | Comments(0)

竣工間近!「多摩丘陵に建つ家」-5/居間・食堂

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玄関を入って左に1間程進むと居間・食堂のこの光景が広がります。
手前の2.5件弱の大センターテブル、その向こうに長さ5間程、調理カウンターそして机が流れるように続きます。
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居間・食堂を北から南方向に見ます。
天井高は最高約5m。部屋中央やや右(西)寄りに偏心した位置に筋違を構成する18㎝角の2本の太柱、そしてその上部に方杖状に開く小屋束。
下部筋違は勿論、上部方杖状の束は地震時の横揺れに有効に力を発揮すると同時に、組木状のオブジェとして、この住宅の象徴的な存在となることを期待しています。
その全体、あるいは部分は、吹抜けを持つ階段周辺の各位置から町のランドマークのように顔を見せます。
(まだ椅子がセットされていないので、ッセンターテーブル廻りが一寸寂しく見えてしまっていて残念です。)

【 野口 泰司/野口泰司建築工房NPO法人家づくりの会所属)
by npo-iezukurinokai | 2012-05-19 20:54 | Comments(0)

竣工間近!「多摩丘陵に建つ家」-4/階段吹抜を通して居間・食堂を見る!

 この住宅の中央に位置する1階から2階、さらに屋上階に至る「小さな吹抜を上下する階段」は、各階周辺の空間に解放したり、閉じたりしながら、水平方向あるいは上下方向に様々な楽しい光景を生みだすことになりました。
 今日はその階段吹抜けを通して居間・食堂そしてその上部吹抜けを望んだ写真を見て頂こうと思います。
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 階段や小さな吹抜け越しに、これもこの住宅のシンボル的存在である居間・食堂の180角の太柱・筋違、その上部の方杖状束からなる「木組み」の一部が見えます。
 そしてその背後に、2.5間弱の長さのセンターテーブルや、さらに奥の5間長の調理台+デスクの列が、縦長のスリット状のフレームで切り取られたように見えます。
 下方には、写真では少ししか写っていませんが1階家族ホールも見えます。

<span style="color:rgb(0,0,255);">5月20日(日)、この「多摩丘陵に建つ家」をオープンハウスします!
ご興味のある方は、是非、ご参加下さい。(参加無料)
お申込みは
下記野口泰司建築工房ホームページ「お知らせ」欄から。


【 野口 泰司/野口泰司建築工房NPO法人家づくりの会所属)
by npo-iezukurinokai | 2012-05-17 19:43 | Comments(0)