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”まちに出た、建築家たち。”ーNPO法人家づくりの会

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海の見える家

2日間にわたりちょっと脱線しましたが、なかなか面白いですよ。
ところで今日は少し先日竣工しました週末住宅をご紹介します。
場所は真鶴町で、南が海です。今まで東が海の住宅を設計しましたが、やはり南が海の家は条件がそろっていると思います。東海の場合東に海が見えるため東側に大きな窓を持ってきがちですが朝気持ちがよいですが、夏場は午前中の光が非常に部屋を暑くする欠点を持っています。日が海の場合も同じですね。このため遮熱フィルムを貼ったり、ローイーガラス(エコガラス)を使わざるを得なくなります。ですので南側に海が見えるところは貴重で私が住んでいるところの湘南か真鶴半島が人気になっています。しかし湘南は開発されていますのでいかに真鶴が貴重な場所か分かります。ところが真鶴はそんな地域なので現行法以前に建物が建てられないところが多く、今回ご紹介する家も建築基準基準法上は建てられないところでしたが、43条の但し書きでようやく建築できることになりました。確認申請以外に建築審査会用の図面を用意して許可を取りました。
こんなことはさておき真鶴はこんな海が見えます。
海の見える家_d0021969_10221052.jpg

これは曇りの日にとったものですが、向こうに見える島は伊豆半島で劇的な効果を与えます。ただ海もいいですが、島や半島や時には船が通るのが絵になります。
こんな敷地に、週末住宅の設計をすることになり、いろいろな案が考えられました。最終的にできたものは実にシンプルなもので施主のご要望にかなったと確信しています。私が提案したものはもっとダイナミックで楽しい空間になったと思いますが、施主と協議の結果、施主の望むプランをできる限り実現しようと思い直しました。これが私がよく自分にも言い聞かしている融通無碍の建築だからであります。お施主様の大切な大金で一緒に作らせていただきますので、掴みやこだわり時に禁物です。もっと自由な地平に常に自分をおきたいと思ったからです。そこで施主のご要望に注意深く耳を傾けることができました。そしてできたものがこれです。南側に庭が全くといっていいほどありません。海を見ることがすべてです。
くわばら くわばら・・・(笑い)
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海の見える家_d0021969_10372289.jpg

海の見える家_d0021969_10422847.jpg
満田 正二/満田正二建築デザイン研究所NPO法人家づくりの会所属
# by npo-iezukurinokai | 2011-03-09 10:38 | Comments(0)

中国茶その2

昨年私どもは家族で中国は上海と蘇州に旅行をしました。お決まりのコースとして中国茶の専門店に連れて行かれました。
中国茶その2_d0021969_10274797.jpg

妻と私はそれ以前から中国茶を嗜んでいたので、ほしい中国茶を購入したいと思っていましたので、着くや否や大紅ほうはありますかと言うと中国茶の先生といわれる方が現われ、ほかの一緒に言った方とは別に10人ぐらいの中国人に付きまとわれました。これは脈があると思ったのでしょう。中国語と日本語が入り乱れ、国際都市上海の呈でした。
話を元にもどして大紅ほうといわれるお茶は青茶に属してウーロン茶と同じ種類で複雑な発酵過程を持ちます。中国福建省は武夷山で生産される岩茶です。においはミルクの匂い(ココナッツミルク)がして飲むと男性的な味のしっかりした骨太のお茶で私が好きなものの一つです。なかなか少ないのと茶王といわれているようです。
黒茶の代表格プアール茶といい、青茶といい中国茶は発酵茶ですので、ワインと同じで味と匂いを楽しむものです。そのための茶器も用意されています。もんこうはい(聞香杯)というもので匂いをかぐことが目的の杯です。面白いですね!!黄茶はまだ飲んだことがないので感想は控えます。青茶は大紅ほう以外に台湾代表の凍頂烏龍茶が好きです。面白いところでは白寿冠も大紅ほうに並んで貴重なお茶だそうです。
黒茶にはプアール茶が属しますが、一度先生に聞いたことがあります。昔中国に返還される前に言った香港で購入した円盤状のプアール茶に蛆虫がいたことを話したら、まんざらでもないようでした。今から思うと発酵過程で入ったと思います。緑茶に親しんだ日本人からは考えられません。
紅茶に関してもあまり飲んだことがないのでコメントはできません。失礼。

満田 正二/満田正二建築デザイン研究所NPO法人家づくりの会所属
# by npo-iezukurinokai | 2011-03-08 10:47 | Comments(0)

中国茶

今週当番をさせていただく、満田です。お付き合い宜しくお願いいたします。
ところでまず初日は趣向を掛けまして、いま少し凝っている中国茶に付き書きます。

皆さん中国茶を飲まれたことはありますか?日本茶と違い、緑茶以外に白茶、黄茶、青茶、黒茶、江茶と基本的に6種類、これ以外に花茶や工芸茶がありますが。違いは発酵の度合いで決まります。緑茶は不発酵で紅茶は完全発酵でその間に4種類のお茶あるようです。紅茶はもともと明末あたりからヨーロッパに渡ったようで、英国ではそれにミルクや砂糖を加えて飲んだようです。日本で人気の烏龍茶は青茶に入り、最近知られてきたプアール茶は黒茶に入ります。
中国茶_d0021969_18235194.jpg

難しい話はこの次として、先生のところにお茶を飲みにいくと大体3時間ぐらいかかりますが、お茶をかわるがわる飲み普段の疲れは飛んできってしまいます。茶酔という言葉があるそうです。つまり酒に酔うのではなくお茶に酔うということです。体が心からぽかぽかになり冬のお茶は実にいいものです。明日はこの続きを写真を入れお話します。

満田 正二/満田正二建築デザイン研究所NPO法人家づくりの会所属
# by npo-iezukurinokai | 2011-03-07 18:24 | Comments(0)

来週の家づくりカフェ


私の事務所は横浜、のそれもかなり繁華街の中。

ですが、なぜか横浜市内よりも鎌倉とか葉山とか、湘南方面での
それも景色の良いのんびりした場所での住宅の仕事が多くなってます。

家づくりの会では、毎月1回 ”家づくりカフェ” を開催していますが、
来週土曜3月12日、私が ”家づくりカフェ” の店主となりますので
「眺めを楽しむ家」をテーマにお話しようかと思います。

御興味のある方はぜひ御参加下さい。

来週の家づくりカフェ_d0021969_22142987.jpg

来週の家づくりカフェ_d0021969_22144872.jpg

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水口 裕之/水口建築デザイン室NPO法人家づくりの会所属)

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# by npo-iezukurinokai | 2011-03-05 22:25 | Comments(0)

谷戸と瓦屋根


昨年完成した家の紹介。



鎌倉の谷戸に囲まれた小さな家。

ローコストに徹するために、4間×4間の正方形の間取りに3寸勾配の
切妻屋根を掛けただけのシンプルな家です。

谷戸と瓦屋根_d0021969_19523354.jpg


内部はほぼワンルームで、間仕切りや建具も最小限。

その代わりソファやベンチ、デスクなど、建物の大きさに比べるとかなり
大きめな造り付け家具を各所にうまく配置してあげることで空間をつくってみました。


谷戸と瓦屋根_d0021969_1957331.jpg


南側にもろに見えてしまうお隣さんの屋根瓦も、この谷戸に囲まれた風景と
うまくなじんでいて全然いやじゃない景色です。

工事中はお隣さんの窓にたまに現れるネコも、目を楽しませてくれました。


水口 裕之/水口建築デザイン室NPO法人家づくりの会所属)

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# by npo-iezukurinokai | 2011-03-04 20:01 | Comments(0)