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”まちに出た、建築家たち。”ーNPO法人家づくりの会

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厳島神社

 私の好きな古建築の中に先日台風でやられた厳島神社があります。そこの海の中に立っている鳥居が圧巻なのは皆さんご存知でしょうが、その鳥居は控え柱という特殊な構造で造られていてその構造を取り入れたのは菊竹さんの設計で素晴らしい物があります。

 私もその控え柱の構造をモデルに山荘を設計してみようと試みました。銀の峭壁と名づけた小さな山荘で、銀の壁一枚を際立たせ、後は出来るだけ存在感を無くそうと試みたもので、控え柱の構造も表に現れることがなく内に包み隠されていますが、鳥居でくぐる部分が居間として作られています。

 構造は厳島神社から取り入れながらも外観はどことなく伊勢神宮に似て、クリスチャンで牧師の資格を持つ施主にどうでしょうかと見せると、意外なことにそれでお願いしますと言われるので、日本の神道でもキリスト教でもすべての宗教は建築的には合い通じるところがあるのかも知れないと、実感した次第でした。

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 写真は、銀の峭壁と名付けた壁を右手に見た居間の写真です。峭壁とは切り立った険しい壁と言うものですが、山荘を見た友人が、自分の背丈より少し高い高々2m位の壁を見て君のはスケールが小さいと言って失笑を買う始末でした。

NPO法人 家づくりの会所属 小林英治建築研究所/小林英治

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# by npo-iezukurinokai | 2005-06-04 23:42

私の中の世阿弥


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世阿弥の書いた能楽論集の中に「九位」と題され、九つの段階に演じ方を分けて書いたものがあります。正花風、寵深花風、閑花風、等など、この中で銀のお椀の中に真っ白な雪を入れた趣を閑花風と言い幽玄だと言っています。

私はこの閑花風を建築で作ってみたいと挑戦した事があり、信州に作った銀の山荘と題したものがそうですが、それは外壁に張った杉板の上に錆止めの銀ペンキを吹きつけたものです。

イメージはそれだけではなく、彫刻家の流政之が作った「流れバチ」のようなものを作りたいと、荒地に日本刀を逆さに突き立てたようなイメージを同時に追ったものです。

計画模型の段階で、施主を説得するのは容易じゃないな、これは根競べになるかもしれないと思っていましたが、模型を見せた途端、その模型面白いじゃないかの一声で簡単に決まってしまいました。銀色でどこと無くメカニックな感じに見えるその山荘が、カメラ店を経営している施主のイメージにピッタリだったようでした。

NPO法人 家づくりの会所属 小林英治建築研究所/小林英治

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# by npo-iezukurinokai | 2005-06-03 19:08

伝統について

大学生の時、伝統についてのレポートの提出があり、当時私はアバンギャルドな建築が好きで伝統に対しては否定的な考えでした。

あらゆる創造的な行為は、如何なる物からも全くの自由でなければならず、とりわけ伝統などという過去の物からの伝承的な行為には囚われるべきではないと言う姿勢でいました。かえって捨てる勇気を人々は持たなければならないと強く言っていましたし、そのように書きました。

また書きながら自分の考えを纏めようと、片方には二百年・三百年と言う年月を経て日常の中から育まれ、無駄な物は殺ぎ落とされて一種の結晶のような美しさと重みがある民家等は、我々が設計に一年二年とかけても、とても太刀打ちできるものではないなと言う伝統容認のような事実もあり、そちらのレポートも書きながら考えを纏めていました。

やはり軍パイは伝統否定のほうにあり、結局二つのレポートが出来上がり私は伝統否定のほうを提出し、もうひとつの伝統容認の方はまだ書いていない友人に上げましたが、私の成績はCで、友人はAでした。そう言った苦い経験からでしょうか、現在では、限りなく伝統を大切にしたいと考えるようになっています。

写真(撮影:村井修)は、別府の家で竹工芸で有名な地域性を出そうと、天井に割った竹を張り上げています。

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# by npo-iezukurinokai | 2005-06-02 07:31

二度目の当番です

またまた、日曜当番になりました。
今週一週間よろしくお願いします。

この連休に、今年85歳になる母が生まれ故郷の天草(熊本県)に連れて行ってくれと言うので30年ぶりに帰ってきました。私が住んでいたのは、4歳位までですので多くの想い出はありませんが、それでも海辺で遊んだ記憶が甦り、棒状の番線でマテ貝を取った事や紫ウニを踏んづけて大泣きした事などを懐かしく思い出しました。

中でも傑作なのは、父と一緒に行った魚釣りが余程面白かったらしく、次の日の雨降るさなか一人で釣に行っていたようです。母がどこに行ったのか心配して探し回ったら近くの溝で、棒の先に糸をつけて垂らし、片手に傘を持ち、しゃがんでじっと魚が釣れるのを待っていたようです。母が吊れたねと聞いたら「うんにゃ、まだ釣れん」と答えたそうです。暗くなるからもう帰ろうと言って竿を上げると先っぽには餌も針も付いてなく「これでは釣れんバイ」と言う母の意味が解らず「釣れるまで帰らん」と言ったそうです。

そんな思い出が建築を創る時も出てくるのでしょうか。私の自宅のタイトルは「荘厳への航路・ファントム達の漂流」とつけたのですが、何となく船のような形だと良く人に言われます。

なかなか見る事が出来ないと言われる、母と見た天草のサンセットの写真を皆さんにもお見せします。
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NPO法人 家づくりの会所属 小林英治建築研究所/小林英治

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# by npo-iezukurinokai | 2005-05-31 07:54

運動会3

坂東さんも書いていましたが、薄曇りの運動会日和でしたね。
家族そろって、子供たちの応援でちょっと疲れましたが楽しい時間を過ごすことが出来ました。

運動会といえば、三年前の運動会の日に両親と住むためのリフォームが完成した我が家へ引っ越してきたのでした。
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三世代住宅、設計時自分なりに悩んで出した答えで、基本的な部分は成功していると納得していますが(自画自賛)、この三年間の生活は私に新たな課題を与えてくれています。

(現在本屋さんに並んでいる「美しい部屋」No.64に我が家の一部が掲載されています。)

NPO法人 家づくりの会所属 Ks Work 一級建築士事務所/熊坂寛

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# by npo-iezukurinokai | 2005-05-30 07:21

運動会2

昨日、運動会の学校は多かったみたいですね。
薄曇りの一日、運動会日和でした。

我が家も息子の晴れ姿を見てきました。
足の遅い私に似ず、毎年リレー選手の彼には惚れ惚れ〜、
そう、親バカ!です。

熊坂さん、忙しい中、リフレッシュできましたか?
今日の日曜当番、よろしく!!

NPO法人 家づくりの会所属 J環境計画/坂東 順子

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# by npo-iezukurinokai | 2005-05-29 07:17

運動会

今日28日は子供の運動会、同居している両親も一緒に応援です。
天気も良さそうで、一日子供たちの元気な姿を見て疲れた頭をリフレッシュ出来るかなと思っています。
ただし、我が家のかわいい末っ子?のロビン君は家でお留守番、きっと何かいたずらをすることでしょう。

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NPO法人 家づくりの会所属 Ks Work 一級建築士事務所/熊坂寛

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# by npo-iezukurinokai | 2005-05-28 06:51

Q&A 設計者(建築家)への依頼について その1

Q:設計者に頼むと時間が掛かるって聞いてますがどうなんでしょう。

A:確かに、ハウスメーカーに頼んでの家づくりと単純に比べると、時間が掛かるのは事実でしょう。彼らは1週間でプランと見積書を仕上げてきますから。そういう家づくりを望んでいらっしゃるなら、そちらでどうぞ。いやいやそうではなくて、設計だけで何年も掛かるって聞きましたがホントですか?という方。そりゃ御不安ですよね。ではそういう方に少し丁寧にお答えしましょう。

 そもそも「設計」という作業をどう考えるか、から申し上げないと分かりづらいかも知れません。私達の行なっている設計とは、単に確認申請の為の書類を用意するとか、工事の為の図面を描くといったこと(これらは確かに設計の一部ではありますが)ではなくて、皆さんがどのような住まいに住みたいのかをとことん話し合って、言葉でしか表現できない夢を、形に落としてゆく作業をつづけることです。

 そういったことが果たして数時間、数日で出来るでしょうか? 誰が住むのか分からない建売りのような住宅ならそれも可能でしょう。しかし皆さんは他には無い自分達の家族に合った唯一無二の住まいをお考えのはずです。

 それにしても何年も掛かるというのは少々特殊なケースだと思います。基本設計と実施設計を合わせた時間(いわゆる設計期間)は大体6ヶ月から1年位とお考え下さい。ずいぶんと幅があるのは、建物の大きさや、難易度、設計者の考え方、による部分があるからです。それから見積り、業者決定、着工、工事、竣工となりますので図面が出来てからそれ相当の時間が必要になります。

NPO法人 家づくりの会所属 田代計画設計工房/田代敦久

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# by npo-iezukurinokai | 2005-05-27 07:21