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”まちに出た、建築家たち。”ーNPO法人家づくりの会

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作る楽しさ

作る楽しさ_d0021969_6391766.jpgこれは建て主が左官工事をしているところです。確かにやってみたくて・・・もあるのですが、一番の目的はコストダウンです。

ただ、左官工事はなかなか難しくて、左官屋さんが指導するので、コストダウンにはなっていないような気がします。どちらかというと、塗装工事の方が施主施工でコストダウンになりますね。ワトコ、オスモ、リボス・・・なんかを自分で塗ってもらっています。

塗料はうちか?工務店が手配して、邪魔にならないところをお任せしています。住み始めてからも、まだ塗装を続けている方もいます。早い人は友達呼んで2日くらいで終らせるのですが・・・ね。

コストダウンも確かに魅力ですが、実はもっとよい効果が現れます。自分も工事に参加する事で、仕事の苦労が分り、つまらないクレームは無くなります。仲間意識が出来るのでしょうかね?そして、満足感を得られるようです。

今日の日記を書いた人
  →NPO法人 家づくりの会所属建築家 マツザワ設計/松澤静男

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# by npo-iezukurinokai | 2005-06-27 06:39

雑木(広葉樹)利用 1

雑木(広葉樹)利用 1_d0021969_6485487.jpg
もう広葉樹(雑木)を使い始めて、随分経ちます。初めの頃はかわいらしく、棚や框(かまち)、床柱なんかに使っていましたが、段々エスカレートし、階段板、大黒柱、梁(はり)、テーブル、椅子・・・と何でも使うようになって来ました。

その背景には入手ルートが出来て、広がった事が大きく、またその仲間が本当に木が好きなのでこんなにまで、なってしまいました。いろいろ失敗も苦労も有ります。今でも大きなリスクを背負って取組んでいます、自分だけでは背負えませんので、建て主さんにも、施工者にも少しづつ負担してもらっています。もちろん、リスクを!でも、それ以上にすばらしいものを得ています。

家づくりの会の建て主さんでしたが、3階建ての2世帯住宅を造った時に、その階段を全て広葉樹のきれいな木で作った事が有りますが、それ以来、階段は原則広葉樹にしています。とはいっても、なかなか手に入りませんし、歩く場所なので、危険を伴ってはいけませんので、最近はストックされている栗の板が多くなっています。栗はなかなかきれいで良い木です。硬いのですが、温かいんです。

写真はケヤキの枝です。中に洞があるものを探して、パソコンデスクにしました。これでも枝なんです。ちょっと目立ち過ぎですね。
# by npo-iezukurinokai | 2005-06-26 06:49

雑木(広葉樹)利用 2

雑木(広葉樹)利用 2_d0021969_6475730.jpg
これは良くある、私の設計した家の風景?です。漆喰に県産材の杉で柱と梁、そしてその中に広葉樹!!

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# by npo-iezukurinokai | 2005-06-26 06:48

ガルバリウム鋼板の外壁材 その2

何で?ガルバを使っているか?

この「イイヤネ」という商品はアキレスというウレタン系の断熱材などを作っている会社の屋根材なんです。もともと10年近く前に「トリトン」という豚鳥などの畜舎の屋根材を使った事から、話しは始まります。

銀色の安く、性能が良い、外断熱の外壁材として目を付けました。いろいろ問題も持っていますが、とにかく耐久性、断熱性、経済性、意匠性などを考えて選択しました。

その頃は住宅用にはメーカーも考えていなかった様ですが、いろいろ意見交換もしながら、今のような「イイヤネ」が出て来ました。シルバーだけではなく、黒に近いグレーも魅力的です。

もう何十軒と造って参りましたが、毎回建て主に納得して頂くのには苦労します。出来てしまえば、結構若者からお年寄りまで喜んで頂けるのですが、最初はどうも「ブリキの家」「トタンの家」というイメージがあるようで、なかなかスンナリとは受け入れて頂けません。

でも、外断熱の外壁材に求められる軽さ(結構重要なんです。)を持っていて、高耐久で、ローコストで、メンテフリー?で、きれいで?、単純外断熱で・・・いい事ばかり、いっぱいあります。

そう言えば、これも随分前ですが、編成材という間伐材利用の集成材のようなものに取組んでいる時も、このイイヤネは結構、組合せが良く、使いました。55ミリの厚みの杉の編成材の板にこのイイヤネを打ち付けた、単純な外断熱の家を10軒は造りました。もっとかな??今でも、杉の30ミリの板に、防水紙を張って、イイヤネを留める・・・そんな家を造っています。非常にシンプルな外断熱が可能です。

それでも、このガルバが嫌で、モルタルで外断熱の家を造る事も10軒中2,3軒はあります。説得出来なかった場合と、元々の希望に合わせる為にモルタルに吹付け塗装をします。

先ほどの「軽い」には当てはまりませんので、かなりしっかりと構造躯体に留める必要があります。下地を工夫したり、長いビスを使ったりします。様々な外壁材で外断熱の家を造って来ましたが、やっぱり理にかなっているのはイイヤネのような軽い外壁材ですね。

そんな事で「黒い家」が最近多いんです。

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# by npo-iezukurinokai | 2005-06-25 07:26

ガルバリウム鋼板の外壁材 その1

ガルバリウム鋼板の外壁材 その1_d0021969_6344513.jpg
写真の家はガルバリウム鋼板の外壁材の家です。この黒いガルバリウム・・・随分使っていますが、最終的にこれに決めて、使い続けている理由は「雨仕舞」「耐久性」「性能」「重量」「色?」・・・特に雨仕舞と耐久性に有効な納まりを持っているからなんです。

ガルバリウムにイソシアヌレート系の断熱材を裏打ちした物ですが、留め方に工夫があります。ビスや釘で留めるのですが、その部分が次の部材でカバーされ、表面に釘などが見えないのです。当然、きれいですが、それ以上に雨が漏らず、錆も出ず、なかなかなんです。

でも、施工は結構大変なんです。元々屋根用に開発された部材ですので、耐久性は壁に使えばより大きくなりますが、屋根と違って窓や換気扇など、いろいろな邪魔物が有って、施工は大変です。でも、気に入って使ってます。

ガルバって、建築家が結構好んで使いますが、いろいろ訳が有ります。コスト、性能、色・・・選ぶ理由は様々ですが、それなりに理由があり、それぞれ工夫して使っています。ただ真似をすると大怪我をする事も有りますので、注意して下さい。

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# by npo-iezukurinokai | 2005-06-24 06:35